台湾のデジタルメディアDigiTimesが8月13日付で、台湾のメモリモジュールメーカーApacer TechnologyのChang Chia-kun社長の話として、DRAMおよびNAND市場は、2021年前半まで供給過剰が続くと伝えている。

それによると、新型コロナウイルスの世界的蔓延は、消費者向けデバイス市場に大きな打撃を与えており、メモリの需要を弱めているという。しかし、その一方で、ある台湾パソコン業界関係者は、在宅勤務や遠隔授業のニーズの高まりで、ノートパソコン用プロセッサ、液晶パネル、電源管理チップを含むコンポーネントの供給は需要を満たせず、ギャップは第3四半期に15~20%に拡大する可能性が高いともしている。ノートPCの製造に必要な一部のIC部品の不足は、8インチ(200mm)ウェハファブの生産能力が不足していることが原因だという。台湾半導体業界筋によると、ディスプレイドライバICや電源管理チップの旺盛な需要により、200mmファブは2021年まではタイトなままだという。