インターステラテクノロジズ(IST)は6月3日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で打ち上げが延期されていた観測ロケット「MOMO5号機」の新たな打ち上げ日として、6月中に実施する計画であることを明らかにした。

また同日、同社は5月2日~5月31日の期間で実施していた緊急支援クラウドファンディング「【新型コロナに負けない!】インターステラテクノロジズは宇宙開発をあきらめない!!」の結果を公表。目標金額900万円のところ、最終的に集まった資金は目標の471%となる4239万7419円、2475人からの支援があったとのことで、同社が実施したクラウドファンディングの中で、支援金額、支援人数ともに過去最高を達成したとしており、同社も「『えんとつ町のプペル MOMO5号機』はみんなの思いをのせて宇宙を目指します」とコメントしている。

なお、MOMO5号機の打ち上げに際し、同社としては新型コロナウイルス対策として、以下のような取り組みを行うとしている。

  • 見学場封鎖による完全無観客打ち上げ
  • 見学の方が大樹町に来ないように自粛を強く呼びかけ
  • 立ち入り制限区域の拡大(打ち上げを見られる場所を大幅に減らす)
  • 制限区域外で人が入れそうな場所へのパトロールと声掛け
  • YouTube、ニコニコ動画によるライブ配信の充実
  • メディアはオンライン取材とし、打ち上げ取材は道内カメラマンのみに制限
  • 打ち上げ後記者会見は、オンラインで実施
  • 打ち上げ日時の発表を直前まで控える(詳細な日時は打ち上げ前日の0時を目安に発表)
  • 新聞・チラシなどで立ち入り制限区域やパトロールエリアを周知
  • MOMO5号機

    「えんとつ町のプペル MOMO5号機」のイメージ。打ち上げ中止決定から、今回の発表までの間に、新スポンサーとして、Theotex Groupの「ゲームアプリ CROSSLINK」の参画が決定した (出所:IST発表資料)