ジャパンディスプレイ(JDI)は2月17日、VRを従来以上に高精細で楽しむことを可能としたメガネ型VR-HMD(VR-Glass)専用の2.1型1058ppi LTPS TFT-LCDの量産を開始したことを発表した。

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    VR-Glass専用2.1型1058ppi LTPS TFT-LCDのデモの様子。液晶パネルは八角形に見えるが、パネル上部の角部分は素子が形成されていないため黒くなっており、正確にはパネル下部の両角をカットした形状となる

最大の特徴は、HMDの薄型・軽量化を可能としたパネルの光学設計。パートナーによるレンズ側の工夫と合わせることで、一般的なHMDに比べて、取り回しをしやすくすることに成功。すでに中国の電子機器メーカーが採用を決定しており、中国内でのVR-Glassの販売を開始したという。

2.1型(コーナーカット)で精細度1058ppiの製品仕様のほか、解像度は1枚あたり1600×RGB×1600画素。応答速度は4.5ms(中間応答ワーストケース)、リフレッシュレートは1枚あたり120Hzで輝度は430cd/m2(Typ)としている。

なお、同社ではすでに複数の電子機器メーカーとも同製品の採用に向けた商談を進めていると説明しているほか、次世代となる2160×RGB×2160画素のパネルも開発を終えており、顧客の要望次第では提供することも可能だとしている。