デンソーは5月10日、電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)に電気を充電するだけでなく、車両に貯めた電気を住宅で利用することを可能とする双方向給電装置「V2H-充放電器」の販売を開始したことを発表した。

  • V2H-充放電器

    別売りのケーブルガイドを装着した状態の「V2H-充放電器」

同製品は、200V普通充電器の約2倍の充電スピードを実現する倍速充電機能が搭載されているほか、最大約6kVAの出力により、EVなどからの電気で停電時でも普段に近い暮らしを数日続けることが可能としている。また、同社の提供するHEMSとの連携なども可能だという。

  • V2H-充放電器

    住宅と車両を接続した際の電気の流れのイメージ

なお、同社では同製品を活用することで、料金の安い深夜電力をEVなどに充電し、それを昼間に使用することで、電気料金の節約を可能にしたり、太陽光発電システムで生み出された電気をEVなどに貯めるといった電気の有効活用が可能になると説明しており、家庭のみならず、公共施設なオフィス、商業施設などでの利用も目指していくとしている。