PFUは11月6日、同社の組み込みコンピュータ「ARシリーズ」の最上位機種として、Skylake-SP世代のXeonを搭載した「AR8300モデル 320L」を発表した。また、併せて「AR8300シリーズ」(300L/310L/320L)に対応する「ソフトウェアRAIDセットモデル」を発表した。

  • 組み込みエッジコンピューティング構想

    PFUが掲げる組み込みエッジコンピューティング構想

AR8300モデル 320Lは、搭載CPUとして、12コア/24スレッドのXeon Gold 6126、14コア/28スレッドのXeon Gold 5120T、10コア/20スレッドのXeon Silver 4114Tの3モデルをラインアップ。最大2CPUの搭載が可能で、最大56スレッドの同時実行が可能。また、メモリもDDR4-2666を最大128GB搭載可能であり、用途に応じた構成を選択することができるようになっている。

さらに、今回新たにGPUコンピューティングを活用したいというニーズに対応することを目的に、オプションとしてNVIDIA Quadro P5000の搭載が可能となった(供給ならびに保守などについては、同社の営業窓口に相談してもらいたいとのこと)。

一方のソフトウェアRAIDは、これまでハードウェアRAIDソリューションよりも、若干パフォーマンスが落ちても、RAIDソリューションが欲しいというニーズに対応するために提供されるもの。富士通のRAIDソリューションを手がけてきた同社のノウハウが盛り込まれたものとなってり、ソフトウェアRAIDのほか、管理ツールなども利用用途などに応じてカスタマイズが可能だという。

また、統計手法などを組み合わせた内部トレース・ログ機能も搭載。これにより、ストレージの故障要因を確実に追跡することを可能としたとする。HDD、SSDいずれのストレージにも対応しており、対応レベルはRAID1のみとなっている。

なお、いずれの製品も即日受注を開始しており、出荷はAR8300モデル 320Lが2019年5月末からを、ソフトウェアRAIDセットモデルは、AR8300モデル 300L/310L向けが2018年12月末から、AR8300モデル 320Lが2019年6月末からをそれぞれ予定しているという。

  • PFUの組み込みコンピュータ

    PFUの組み込みコンピュータにおける今回の製品の位置づけ