ユニアデックスは、機械学習/AIをビジネスで活用したい事業者を支援する「AirInsight Maintenance(エアーインサイト メンテナンス)」を販売開始した。センサーデータ収集や設備点検診断に必要なIoTクラウドサービスと、センサーなどのハードウェアが、要望に合わせて提供される。なお、サービスの提供開始は2018年1月下旬が予定されている。

  • 「AirInsight Maintenance」サービス構成図

    「AirInsight Maintenance」サービス構成図

「AirInsight Maintenance」 は、IoTと機械学習/AIの活用にて、設備点検診断業務を支援するIoTクラウドサービス。設備保全だけでなくさまざまな業務の改善を、その分野の専門家の知見(Insight)を機械学習/AI化することで自動化し、高度な付加価値を提供するサービス群「AirInsight」シリーズの第一弾となる。

近年、多くの設備保全関連事業者が、IoTや機械学習/AIに着目しているが、機械学習を含むIoTシステムの開発は難易度が高く、課題となっているという。同サービスは、日本ユニシスグループが提供している「IoTビジネスプラットフォーム」上で提供され、センサーデータ収集や設備点検診断に必要な機械学習を含むIoTクラウドサービスと、センサーやIoTゲートウェイなどのハードウエアを、顧客の要望に合わせて提供する。設備保全関連事業者は、IoT化に余計な労力とコストを割くことなく、IoTクラウドサービスをユーザー企業に提供することが可能となるということだ。

  • 提供モデル概要図

    提供モデル概要図

同サービスの特徴としては、センサーデータ収集だけでなく、従来の設備診断手法に基づく機械学習エンジンが搭載されているため、素早く・低コストでIoTサービスを実装できる点が挙げられる。また、OEMモデルでは、顧客の保有する診断ノウハウを機械学習化して、専用のエンジンとして提供するため、他社との差別化を容易に行うことができるという。機械学習化にあたっては、従来の設備診断手法を理解しているデータサイエンティストが実装を行うので、顧客の保有するノウハウを最大限生かした形で、機械学習を実装することが可能となっている。さらに、対象設備に後からセンサーを設置する方式のため、製品設計の変更が必要なく、既存の製品に対して容易にIoT/機械学習による設備診断機能を組み込むことができる。

なお、サービスのハードウエア・ソフトウエア構成は、顧客に合わせた構成を提案するため、すでに類似の遠隔監視サービスを提供されている場合には、APIを経由して同サービスの機械学習アルゴリズムだけを利用することも可能だということだ。