NXP Semiconductorsは、産業、車載、プロフェッショナル機器向けのAVBネットワーキング製品の開発期間を短縮するAudio Video Bridging(AVB)スタック・ソフトウェアのAVnu認証を取得したことを発表した。

AVnu認証は高精度タイミング/リアルタイム同期、帯域保証、トラフィック・シェーピングなどの技術面と性能面での主要な課題の解決と、展開、メンテナンスならびに全体のコストの最小化を目的としたもので、AVBとTime-Sensitive Networking(TSN)の標準により、相互接続可能なネットワーキング・エコシステムの発展とネットワーク同期の簡素化をサポートすることを可能とする。

また、AVBスタックは時間同期、低レイテンシ・ストリーミング・サービスとともに、標準イーサネット・ライン上でオーディオ/ビデオ信号の搬送を可能にする帯域保証などの機能を提供。これにより、複数モニタ上でのビデオの表示と同時に複数のスピーカー上での音声の同期が必要な場合に、音声ストリーミングとビデオ・ストリーミング間の同期の技術的課題を解決することが可能となる。今回のAVnu認証済みソフトウェアは、同社のi.MX 6およびi.MX 8アプリケーション・プロセッサ上で使用するための包括的なAVBプロトコル一式を提供するほか、その他のNXP開発ボードもサポート。また、同社のオーディオ・チューナーやアンプなどで構成される将来の配信型システムも可能にするとしている。

また、NXPではAVBスタック搭載のオーディオ/ビデオ・アプリケーションをサポートするAPIも提供していくとしている。