テレダイン・レクロイ・ジャパンは4月7日、デジタル・オシロスコープの新製品「WaveRunner 8000シリーズ」を発表した。

WaveRunner 8000シリーズのWaveRunner 8404M-MS

同製品はデバッグ、シリアル通信のユーザーをメインターゲットとしており、同社のラインナップの中ではミドルレンジの製品に位置づけられる。帯域500MHz~4GHz、ミックスド・シグナル機能付きタイプ、拡張タイプの全12機種で展開し、価格(税別)は220万円~。なお、発売記念キャンペーンとして同日より6カ月間限定で特別価格で提供する。

WaveRunner 8000シリーズの価格(左)と仕様 (資料提供:テレダイン・レクロイ・ジャパン)

機能面を見ると、タブレット感覚の操作を実現する「One Touch MAUI(Most Advanced User Interface)」を採用していることが大きな特徴。ドラッグアンドドロップ、フリック、ピンチイン/アウトといった直感的な操作が可能となったことで、作業者のアクションを最小限に抑え作業の効率を向上させるとしている。

One Touch MAUIの概要。使用感はまさしくタブレットだ。(資料提供:テレダイン・レクロイ・ジャパン)

また、標準演算、計測パラメーター、デバッグなどの解析機能のほか、アプリケーション・パッケージにより一般的な設計/評価ステージにおいて最新のデバッグが可能となる。また、ユーザー定義のパラメーターおよび演算機能により自由に解析機能を拡張することができる。

128MPtsロング・メモリを搭載した機種(Mモデル)では、長い捕捉に対しても40GS/sのサンプリングレート(インタリーブ時)を保持することができ、高速シリアル・データ・バスの長時間挙動のデバックに理想的だとしている。

さらに、I2CやCANなど各種プロトコルに対応し、トリガ/デコードパッケージを活用することでバス・タイミングの計測や規格仕様のマスクやカスタム・マスクと比較してEyeパターン・テストを実行することが可能だ。