ルネサスエレクトロニクス(ルネサス)は2月16日、グラフィックス・インスツルメント・クラスタ・システムをターゲットとした車載用SoC「R-Car D1」のサンプル出荷を同日より開始すると発表した。

同社はこれまで、ハイエンドなコクピットシステム向けに高性能なHMIを実現する「R-Carファミリ」を展開しており、ミッドレンジクラス、エントリクラス向けには、ゲージ制御も可能な「RH850/D1x」を提供している。

新製品「R-Car D1」は、3Dグラフィックス・クラスタ・システムに特化しており、3Dクラスタ・システムで必要となる3D表示機能、高速起動、機能安全・セキュリティを実現している。また、さまざまな通信・ネットワークに対応しているためシステムの柔軟性に優れ、設計も容易であるほか、2Dグラフィックスクラスタ向け「RH850/D1x」の開発資産の活用が可能だ。

サンプル価格は5000円(税別)。量産は2017年3月から開始し、2018年3月には月産10万個を計画している。