東京都・代官山の「ギャラリー懐美館(なつみかん)代官山」にて、元獣医師の細胞アーティスト・Oumaの個展「世界を変える意志」が開催されている。会期は9月13日まで。開場時間は11:00~19:00(最終日は18:00まで)。

同展は、細胞アーティスト・Oumaによる、大型の切り絵を含むインスタレーション作品展。 展示作品の切り絵は、 手術用メスのメーカー「FEATHER」製の精密ナイフなどを使用して制作されている。同氏の作品全体のテーマは「生命」「生きていること」で、以前に展示した作品を分解・再構築して新作にしたものや、端材をアップサイクルした作品により「生命の循環」を表現。そのほか、同展では日々、 展示品の設置方法を変えることで「生きる展示」としての表現を目指している。

また、 カラフルな布が雨のように降る作品「The WorldIII(2015)」では、 つるされた布を、鑑賞者が好きな色の布と付け替えることができる。そのほか、バネ端材を糸状につるした「不完全性(2015)」などを展示する。

なお、Oumaは、東京都出身で元獣医師の「細胞アーティスト」。 浅草の家賃0円クリエイターズシェアハウス「TOLABL」住人。臨床医時代に、亡くなった担当患者の絵を描き、 手紙を添えてご家族に送り始める。手術や薬だけでない「癒し」の可能性を探究するため、 2011年よりアート活動を開始。 三菱製紙協賛の「すべての人の個性をつなげてひとつの作品にする塗り絵アートプロジェクト~Genius Project」を主宰。ちなみに、同氏の在廊日は9月11日(14:00~)、9月12日(終日)、9月13日(14:00~)。