国立天文台のすばる望遠鏡は6月4日、小惑星探査機「はやぶさ2」の行き先として知られる小惑星「1993 JU3」の姿を捕らえた画像を公開した。

公開された画像は5月20日に撮影されたもので、観測当時「1993 JU3」は地球から2億4000万kmの距離にあった。明るさは22.3等程度だったが、集光力に優れるすばる望遠鏡では30秒の露出時間で撮影に成功した。

観測を行ったハワイ観測所の寺居剛氏は「観測時は明け方のうえ雲が多く、条件はあまり良くなかったのですが、『1999 JU3』が放つ微かな光をはっきり捉えることができました。」とコメントしている。

中心で印がつけられているのが小惑星「1999 JU3」。周囲には多数の銀河や恒星が写っている。(C)国立天文台