メールやFTPでスマート送信!
冒頭で述べたように収集したデータは、メール送信やFTPサーバーへのアップロードが可能だ。これらをサーバー側で蓄積し、データ処理を行えば稼働率や効率性の改善といった多様な用途に利用できるだろう。なお、複数デバイスからのメール受信で煩雑になる印象を持つかもしれないが、例えばCSV形式ファイルではレコードに、メールならばさら本文にも端末IDを付加できるため、正しいデータ処理を行えば問題はない。
もう一方の「SBPーCK」は、出荷する商品や薬品を誤出荷・過誤しないための照合システムである。アラート音と一緒に"OK""NG"のメッセージが大きく示され、さらに"NG"の場合はiPod touchの画面上で閉じるボタンをタップしないと、次の操作に進めないため、過誤を未然に防ぐことができる。
照合結果の有無も同じようにアプリ内に蓄積され、「照合データ一覧」で確認可能だ。ここで気になるのが、照合結果に示される「OK-ALL」「NG-ALL」といった違いである。これは、バーコード種別の比較がオン、かつ照合結果が正しい場合は「OK-ALL」、照合結果が異なる場合は「NG-ALL」となるようだ。これに対して、異なる種別のバーコードでも値が同じならOKとしたい場合、「照合設定」で照合条件をオフにすることで可能となり、バーコードの値だけを照合する「OK-DATA」「NG-DATA」という表記も用意されている。
バーコードを利用した資産管理・照合システムは珍しくないが、気軽に使えるスマートフォンと連動する点が大きい。スマートかつローコストでシステムを構築できる「SBP Series」は、新たに導入を考えている経営者や現場責任者にとって魅力的な存在となる。
冒頭で述べたように同社では、「NL2002IW」のデモ機の無料貸し出しサービスを行っており、アプリは機能制限版が無料でApp Storeからダウンロードできる。安価なスモールビジネスパッケージの導入を考慮している場合は、ぜひ気軽に問い合わせてみてほしい。確かな知識を元に真摯に対応してくれるだろう。