Analog Devices(ADI)は10月29日、充電式バッテリにおける既存のフォーメーションやグレード分けを行うシステムに比べ、より優れたエネルギーの再利用とコストパフォーマンスを提供する高精度アナログフロントエンド(AFE)/コントローラ「AD8450/1」と、降圧/昇圧PWMコントローラ「ADP1972」を発表した。

同製品群は、電流がPWMコントローラで供給される際、あるいはグリッドや他のセルの充電用に戻される際に、充放電サイクルにおいて優れたエネルギー効率を実現する。さらに、この2デバイスによるアーキテクチャは、アナログコントロールループを利用することにより、既存のデジタルソリューションと比べ、最高1.5MHzという信号パスに対する制御の高速化、90%を超える優れた効率、全温度範囲にわたる高効率化など、より優れた性能を実現している。また、ハイブリッドや電気自動車、蓄電、工業用ツールなどの中/高電力バッテリ用のフォーメーションやグレード分け用に設計されている。

この他にも、複数のチャネル上でより低コストの高精度D/Aコンバータ(DAC)やA/Dコンバータ(ADC)をシェアすることが可能。これにより、システム全体のコストや周囲のパワーコンポーネントのサイズを削減でき、300kHzまでのスイッチング周波数の能力を改善する。そして、チャネル間には位相シフトの付いた同期を加えることができ、入力部のフィルタを低減する。さらに、複雑なコーディングの必要性を最小化し、システムのキャリブレーション時間を半減できる。また、アーキテクチャには、同期型と非同期型の両方が用意されている他、開発コストや開発サイクルを最小化できる設計ツールおよび全体のリファレンス設計も提供されている。

なお、パッケージは「AD8450/1」が80ピンLQFP、「ADP1972」が16ピンTSSOP。価格は1000個受注時で「AD8450」が6.95ドル、「AD8451」が5.40ドル、「ADP1972」が3.50ドル。すでに量産出荷を開始している。

高精度AFE/コントローラ「AD8450」と降圧/昇圧PWMコントローラ「ADP1972」