PFUは11月18日、Intel Atom E3800(Bay Trail)ファミリを搭載したCOM Express対応システム・オン・モジュール「AM105モデル110J/210J」、およびミッションクリティカル分野向けにXeon E5-2600 v2ファミリを搭載した組み込みコンピュータを発表した。

110Jは、COM Express Type2に対応した製品で、従来のAtom Zシリーズを搭載していたAM105 110Bの後継に位置づけられている。そのため、インタフェースとしてIDEおよびPCIを利用することが可能となっている。また、210Jは、COM Express Type6に対応した製品で、PCI Express 2.0×1レーンやSATAなどの最新のインタフェースに対応している。いずれもメモリはDDR3L-1333/1066(最大4GB×2)に対応しているほか、グラフィックスはAtom内蔵のIntel HDグラフィックスを利用可能となっている。

製品ラインアップとしては2製品ともに4コア/4スレッド、2コア/2スレッド、1コア/1スレッドの3種類(動作周波数は1.91GHz~1.33GHz)が用意されている。2014年1月より、カスタマ評価用ボードの提供を開始する予定のほか、製品出荷は、E3800向けWindows 7/Linuxドライバの提要が開始される予定の2014年春以降としており、現在の計画では既存カスタマの置き換え優先ということで110Jが2014年6月から、210Jが2014年9月からを予定しているという。

左の写真は110B(左)と110J(右)の比較。右の写真は110J単体

一方のXeon E5-2600 v2ファミリを搭載した組み込みコンピュータは、同社の組み込みコンピュータ「AR8300モデル320G/AR8400モデル320G」の後継に位置づけられるもので、CPUをIvy Bridge-EPに変更することで、処理性能の向上を図ったもの。国内設計・生産を強みに主に産業工作機械の高精度加工、半導体製造装置における微細加工、医療検査機器のデジタル化に伴う高精細画像処理、通信ネットワークにおける安定化制御などの分野に提供が行われていく見込みで、すでにミッションクリティカル分野の特定顧客向けに2014年1月より製品出荷を開始することが決定しているという。ない、一般向けには2014年の春より販売を開始する予定だという。

Xeon E5-2600 v2ファミリ搭載組み込みコンピュータのマザーボード。設計から生産まですべて国産で行うことで高品質を実現しているという