Texas Instruments(TI)は、全機能集積型のIO-LINK PHY物理層デバイスの新ファミリ「SN65HVD101/SN65HVD102」を発表した。

2製品ともに、周辺回路に最大20mAを供給できる電圧レギュレータを集積しており、ディスクリート製品と比較し基板面積を50%削減しているほか、既存の3.3Vまたは5V動作のコントローラへの適合も可能で、IO-LINK準拠の圧力/レベル/温度/流量センサ、アクチュエータ駆動、バルブといった産業機器のポイント・ツー・ポイント通信に最適だと同社では説明している。

また、最大40Vの定常状態保護機能の集積により、設置時の誤配線やケーブルの故障による被害を防止可能なほか、最大50Vの過渡電圧保護機能により、接地現場での電源サージによる故障を防止し、外付け保護デバイスを不要にすることが可能となっている。

さらに、-40℃~+105℃の温度範囲で動作が可能なほか、出力電流は競合製品の300mA以下に対して最大480mAで、広範なセンサや小型アクチュエータとの相互動作が可能。加えて、1個の外付け抵抗で出力電流の設定が可能で、自己制限機能により低消費電力機器の安全動作を確保することが可能となっている。

なお、2製品ともにすでに4×3.5mm 20ピンVQFNパッケージで供給が開始されており、1000個受注時の単価は2.23ドル(参考価格)からとなっている。

全TIの機能集積型IO-LINK PHY物理層デバイス「SN65HVD101/SN65HVD102」のパッケージイメージ