計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは8月27日、SerialTekの12G SAS/SATAプロトコルアナライザ「BusXpert PRO II」の販売を開始すると発表した。

同製品は、高速なプロトコル解析を実現しており、データストレージ機器の開発に適している。設計中のデータストレージ機器の問題を設計初期段階で発見し、製品の迅速な市場投入に寄与するという。

SASは、主に高性能サーバやワークステーション向けストレージで使用される高速シリアルバスであり、さらなる高速化を目指して12Gbps規格が登場した。しかし、ストレージ機器やチップセットの開発では、同規格の相互接続検証などにおいて、困難な課題に直面しており、新たな測定ツールが求められていた。

今回のプロトコルアナライザは、4ポートのHD mini-SASコネクタに対応。インタフェースの高速化に合わせて、バッファメモリ(最大72GB)まで搭載可能となっている。また、小型の筐体を採用しており、ラボ内や現場に持ち運んで使用することも可能。さらに、複数のアナライザをカスケード接続してのマルチポート解析も可能で、マルチポート解析の測定結果は同じグラフィカルなインタフェースで表示される。

販売価格は参考価格で775万3516円(税別)から。「U3055A」は9/18/36GBのバッファメモリから選択できる。「U3056A」は標準で72GBのバッファメモリを搭載する。すでに販売を開始している。

12G SAS/SATAプロトコルアナライザ「BusXpert PRO II」