Maxim Integrated Productsは、次世代基地局機器に必要な「HetNet(Heterogeneous Network)」の基本的なソリューションを発表した。

さまざまな種類の無線技術とセルをシームレスに活用するHetNetは、マクロセルおよび小型セル基地局、居住地用フェムトセル、およびモバイルバックホールで構成される障害や誤動作が許されない3G/4Gワイヤレスインフラストラクチャ要素から成っており、同ソリューションとしては同社の1チップマルチバンド無線トランシーバ、ブロードバンドゲインブロック、ダイレクトRF合成D/Aコンバータ(DAC)、およびインテリジェントなデジタルPOL(point-of-load)コントローラが含まれている。

Maximが提供するHetNetソリューションの適用範囲のイメージ

具体的なデバイスとしては、居住地用のカバー範囲とネットワークキャパシティを向上させる1チップ小型無線トランシーバ「MAX2550/2551/2552/2553」や共通のハードウェアプラットフォーム上の完全デジタルRFトランスミッタ開発を可能とするマルチキャリア/マルチバンド/マルチ規格のマクロセル、小型セル、およびワイヤレスバックホールトランスミッタ向けダイレクトRF合成DAC「MAX5879」、基地局無線内でのマルチバンドLO周波数合成を可能にするVCO内蔵の超広帯域23.5MHz~6000MHzシンセサイザ「MAX2870」、無線およびベースバンドユニットに高効率のインテリジェントパワーマネージメントノードを提供する自動補償、FETドライバ、およびPMBusテレメトリ内蔵のInTuneデジタルPOLコントローラ「MAX15301」、基地局およびワイヤレスバックホール無線通信の汎用RFアンプアプリケーション向け40MHz~4000MHzゲインブロック「MAX2612/13/14/1516」となっている。

なお同社では、IC集積化におけるこれまでの経験を活かして、HetNet展開の成功を約束する高性能の革新的技術と差別化されたソリューションを提供していくとしている。