雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第44回は、AXISフォントやドライバーズフォントなど手がけ、現在、都市フォント構想を進めるタイププロジェクト・鈴木功が登場。

鈴木功プロフィール

1993年から2000年まで、タイプデザイナーとしてアドビシステムズに勤務。2001年にタイププロジェクトを設立、AXIS Fontを発表。2003年と2008年にAXIS Fontシリーズでグッドデザイン賞を受賞、2009年にドライバーズフォントでグッドデザイン・フロンティアデザイン賞を受賞。同年、文化庁メディア芸術プラザのキュレーターズチョイスに都市フォントのサイトが選出された。愛知県立芸術大学非常勤講師(2004年~)。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

鈴木功(以下、鈴木)「25歳。計らずも就いたというのが実際のところです」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

鈴木「AXISフォント。10年以上開発を続けている仕事ですし、独立のきっかけになった仕事でもありますので」

AXISフォントとそのファミリー展開

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

鈴木「辞めようと思ったことはありません。仕事周辺のことで悩むときはありますが、タイプデザインという仕事自体は楽 しくなるばかりです」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

鈴木「いま取り組んでいる仕事をひと通り終えだけで20年くらいかかりそうですが、文字を活かす様々なアイデアを実現したいと思っています」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

鈴木「青いサインペン。書体スケッチに欠かせない道具です」

鈴木氏愛用の青いサインペン

――尊敬している人を教えてください。

鈴木「手塚治虫さん、白川静さん、アドリアン・フルティガーさん」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

鈴木「時と場所を問わずアイデアを練っています」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

鈴木「4, 5日くらいでしょうか」

――理想的なオフの過ごし方は?

鈴木「オフの感覚がないので想像がつきませんが、美味しいものを食べて温泉に入る……ますます仕事のことを考えそうです」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

鈴木「以前は俳句、今はヨガを少々」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

鈴木「月に2~3度、ビールか日本酒か焼酎かワインを少しだけ」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

鈴木「年に一度くらいですが、岡澤慶秀さん竹下直幸さんと飲みにいきます」

作品紹介

左:金シャチフォント
AD+D:鈴木功(タイププロジェクト)
右:ドライバーズフォント
共同研究:デンソー+タイププロジェクト