すばらしい試合を見せてくれた決勝トーナメント

19日午後からは決勝トーナメントがスタート。まず14時よりトーナメント枠の決定が行なわれた。方法は、午前の2次予選から進出した2チームがジャンケンし、勝った方が前日の1次予選勝ち抜け2チームのどちらと最初に対戦するかを選べる、というもの。結果、ジャンケンは "四川会" が勝ち、対戦相手には "エスプレッソパッチギ" を選択。

準決勝第1試合で "RFCバンブー☆ブリッジ" VS "トリニティ"、第2試合で "エスプレッソパッチギ" vs "四川会" というカードが決定した。

"四川会" の代表としてジャンケンに勝った「ロボコンマガジン」編集長の竹西女史は、悩んだ末に"エスプレッソパッチギ" を対戦相手に選んだ

実況は京商ベンチャー MANOI企画の岡本正行氏、解説は千葉工業大学fuRo室長の先川原正浩氏が担当

その後30分の休憩をはさみ、いよいよ決勝トーナメントの試合が開始された。

準決勝第1試合は "RFCバンブー☆ブリッジ" VS "トリニティ" 。前者はロボット関連のライターで結成されたチームで、後者は "KONDO CUP" で15回中8回優勝、4連覇を2回達成したサッカー強豪チームだ。

試合の流れは、前半戦の開始早々にトリニティがゴールを決めるも、バンブー☆ブリッジが取り返す。しかし前半戦終了の直前にまたもトリニティが得点。前半戦は1-2のトリニティリードで終了となった。

コートチェンジ後の後半戦、今度はバンブー☆ブリッジが開始早々にゴールを決め、2-2の同点で勝負の行方はまた振り出しに。しかし、トリニティはまたすぐに得点。バンブー☆ブリッジは4番機が不調で補欠の京商「MANOI AT01」に交代、というトラブルもあり、その後は得点できず。結果、2-3で試合終了となり、トリニティが決勝進出を果たした。

まさに接戦、取っては取り返すシーソーゲームで、人間のサッカー日本代表もこのくらいの決定力でバシバシ点を決めて欲しい! と思ったほど、実に面白い試合を見せてくれた。

トリニティは前半戦からバンブー☆ブリッジのゴールに2点を叩きこんだ

市販キット「KHR」ベースのバンブーに対し、トリニティは "ROBO-ONE GP" にも参戦する大型機「クロムキッド」と兄弟たちが揃う

トリニティのキーパー「ガーゴイル」は、予選でついていた大きな頭がなくなって登場、かなり調整に手間取ったとか

準決勝第2試合は "エスプレッソパッチギ" vs "四川会"。前者は日韓英のロボットビルダーが集結した混合ドリームチーム、後者は、ROBO-ONEの歴代優勝者たちを中心に結成されたチームだ。

前半戦は四川会が優勢。お互いに惜しいシーンはあったものの、なかなか得点とならなかったが、後半戦残り1分を切ったところで、ついにパッチギがゴール! メンバーの雄叫びと熱狂のままに1-0で勝利、決勝戦進出を果たした。

1体を除いてキーパーも小型のパッチギに対し、四川会は大型機が中心

四川会は得意のロングスローを連発するも得点ならず

試合終了まで残り1分でのゴール、決勝進出に意気上がるパッチギメンバー

続く3位決定戦は "RFCバンブー☆ブリッジ" VS "四川会" 。チームワークでバンブーが押しまくるも、決まった! と思いきやアウト、キーパーチャージ、といった惜しいシーンが相次ぐ。後半戦で四川会の「Shisenkai-3」がイエローカードを受けつつも2ゴール。0-2で四川会が勝利し、3位に決定した。

前日の1次予選を1位通過したバンブー☆ブリッジだったが、決勝トーナメントでは残念ながら最下位という結果となった。

後半戦、四川会の「Shisenkai-3」が、スローインからの流れで2ゴールを決めた