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【体験談】設置後3か月で壊れた我が家のエコキュート事情

2021.12.27
2021.12.27
  • ●年代 50代
  • ●住居形態 持ち家(一戸建て)
  • ●職業 50代
  • ●居住地域 千葉県柏市
  • ●使用年数 3ヶ月
●トラブルの内容
パナソニックエコ給湯のヒートポンプの沸き上げ不能エラーにて、タンクにお湯が溜まらない
After
【体験談】設置後3か月で壊れた我が家のエコキュート事情:Afterイメージ

8年前の12月、待望の一軒家を購入しました。我が家の立地を紹介しておきますと住宅地では無く周りは田畑が多くある昔ながらの土地で、浄化槽と井戸水を使用しています。ガス給湯器が設置済でしたが、わざわざ外しオール電化にするべくエコ給湯を設置したのです。

勿論エコ給湯を購入する際、井戸水使用と販売店には告知したつもりでした。井戸水専用のエコ給湯を販売されているメーカーもありましたので何も問題は無いと判断しておりました。

2か月程経った頃より、沸き上げ時間が少しずつ長くなり朝になっても沸き上げが終わらない事が続くようになりました。疑問に思いましたが季節は真冬で外は朝氷点下が続いており寒いため沸き上げに時間がかかっているのだろうと自分なりに納得しておりましたし初めてのエコ給湯でしたのでそれが普通の事なのだと思っておりました。

3月に入り、とうとうリモコンにエラーがでるようになりました。タンクのお湯は満タンでしたのでお湯を使う事はできるのですが湯量が減ってきて沸き上げをすると確実にエラーで沸き上げ不可能となったのです。

使い初めてまだ3か月なのでメーカーの故障受付に連絡した所、迅速な対応により1時間程で修理担当者が駆けつけてくれました。パナソニックのお客様相談対応は、的確で専門用語や現象をつたない私の説明でもすぐに理解してくれて、さすが一流メーカーだと感じました。

作業スタッフが到着し、当製品でご迷惑をおかけして申し訳ありませんと頭をさげておりました。言葉使いもご挨拶もとても丁寧で顧客を大切に考えているのだと感じました。早速エラー解析にはいりました。リモコン操作によりエラーはヒートポンプが何らかの原因で沸き上げが出来ていない事がわかりました。作業スタッフは購入して間もない事を考えるとヒートポンプの沸き上げ不能は初期不良の可能性が高いので、一部中を確認したいとの申し出に即答致しました。

そして作業が始まりました。ヒートポンプの上蓋を外し横の盤を外して熱交換機が現れた時、作業スタッフの手が止まりました。そしてこう言いました。もしかしてこちらのお宅は井戸水ですか?私は答えました。はい、井戸水です。勿論販売業者にも伝えましたから井戸水専用のエコ給湯だとおもいますが。

作業スタッフは悲しそうに言いました。申し訳ありません。この型番のエコ給湯は水道水専用です。その作業スタッフの言葉で私は奈落の底に落ちたのです。このエコ給湯は120万円の品物だったからです。作業スタッフは滞在時間を気にすることなく、しっかりと分かりやすく丁寧に説明をしてくれました。

井戸水は硬度が高くカルシウムやミネラルが沢山含まれた水であること。そのカルシウムは熱すると白い結晶になること。その白い結晶をカルシウムスケールということ。一度結晶になったカルシウムスケールは水にもお湯にも解けず、専用の薬剤で溶解するしか方法がないこと。

現在ヒートポンプの熱交換機、循環ポンプ他あらゆる場所にカルシウムスケールがついており作動しないことが原因であること。作動させるにはヒートポンプを持ち帰り溶剤につけてカルシウムスケールを除去するしかないこと。しかし、井戸水では保障対象外になるので金額が数十万かかることになる。勿論、私には即答できません。

そこで作業スタッフは販売業者と協議して保障の部分を話し合ったらどうかとアドバイスしてくれました。その作業員スタッフはヒートポンプをもとに戻しお役に立てなくてすみませんと、丁寧なご挨拶で帰宅されました。そして購入した販売店に連絡して一部始終を報告させてもらいました。実はこの販売店は知り合いだったため、事を荒立てたくなかった事と主人が確実に井戸水使用を伝えたのか、疑問が生じたのです。

私は自分なりに解決方法を模索してカルシウムスケールを溶かす溶剤の販売業者に連絡を入れました。時折、カルシウム値の高い地下水の地域ではガス給湯器でさえもカルシウムスケールで使用不可能となる現実がある事を知りました。

事情を説明した所、エコ給湯用の溶解キッド一式を購入させて頂きました。本来業者に依頼すると高額な金額がかかるが、この方はカルシウムスケールによる被害をご家庭で低価格で解決出来るように自身の経験を元に開発したとのことで頭が下がりました。

早速ヒートポンプに循環器具を取付けて溶剤を30分程循環させカルシウムスケールの溶解に成功しました。5日間隔で実行して勿論ヒートポンプを十分動かせました。しかし、この方法は定期的に行う事が前提です。この方法を繋ぎとして行いながら販売店とはこの先の保障を協議しておりました。

ところが、2週間経過後新たなエラーにて沸き上げ不能となってしまったのです。販売店に連絡を入れた所、パナソニックでは保障が出来ない為、販売店で業者を手配して頂けて担当者が来訪しました。再度リモコンでエラー確認をしましたら今度はタンク側での不具合が判明し一部始終をこのKさんに話しました。

Kさんは販売業者から委託された修理業者です。でも、親切に丁寧に私に寄り添ってくれたのです。もしかしたらタンクの中もカルシウムスケールが原因の可能性が高いので中を見てみませんかと提案があり即答しました。そして分解をはじめました。

幸い内部設計図が説明書についていたのと主人が電気工事士だったため(大手ゼネコン現場派遣の会社員で家電は皆無)実現しました。開始が正午です。側面の盤を外し中が露わになるとそこには、びっしりとカルシウムスケールが付着した貯湯ユニット化していました。悲観している暇はありません。

Kさんはカルシウムスケールを溶かす溶剤を使えば現状復帰も可能ではないかと判断します。どれだけ時間がかかるか不明ですが試したいと意気込みを説明してくれました。部品を1つずつ取り外し溶剤に漬けて溶かす。元に戻すの繰り返しです。

ヒートポンプで沸かされた湯がカルシウムスケールと共に配管を伝いタンクに移される。タンクの湯は温度の層になっていて上に行く程に高温になっている。従って、上の部分のカルシウムスケール付着がひどく、詰まってしまいお湯が通らないのが原因でタンクのエラーが出ていたことが判明しました。

下の部品や配管はわずかな時間で溶解できます。あった場所に戻すのも簡単です。下から順番に作業を始め夕方5時には一段落着きました。しかし上部にある部品はスケールで詰まっているので困難が予想されました。

天板を外し最大の難関、上部の部品は2時間漬けても溶解せず4時間かかりました。夜の10時に投光器の明かりの下で最後の部品を収め、さあ沸き上げてみます。見事にエラー無く沸き上げに成功しました。そしてこのまま井戸水では結局詰まることになるので外に軟水器を設置して軟水での使用打診があり早速別の日に軟水器を設置頂きました。

井戸水での水質検査でカルシウム値は247mg/Lありましたが軟水器設置後の水質検査ではカルシウム・マグネシウムの値は1.0未満に下がりました。しかしメーカーは1.0でもカルシウムが検出されているのでこの先のメーカー保障は却下されました。しかし、8年経過した現在に至るまでエラーは出ておりません。

私を救ってくれたKさん。感謝しております。高価な電化製品を取り付ける場合にはしつこい位の確実な話し合いが必要だと思います。しかし、今回町の電気屋さんである販売店で購入した品だったので、臨機応変な対応がいただけたのかと。直接メーカーからだったら型やぶりな対応は出来なかったかもしれません。

問題点は主人が確実に井戸水と申告したのか。未だに疑問です。そして今回は、そのつど、その道のスペシャリストにたどり着き購入者も販売者も一丸となり困難を克服することに立ち向かえたことだと思います。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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業者選びで失敗しないための
4つのポイント
1水道局指定工事店か

水道局指定工事店とは、「給水・排水工事を適正に行える業者」として各自治体から指定された業者です。

法律と法令に基づいて、その地域内で給水装置の新設・改造・修繕・撤去の工事をおこなうことができる業者を「指定給水装置工事事業者」、排水設備の工事であれば「指定排水設備工事事業者」と定められています。

水道局指定工事店であるかどうかは業者のホームページのほか、各自治体のホームページでも確認することができます。

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事前に見積もりをして料金に納得してから、依頼をするようにしましょう。見積もり料・キャンセル料が無料の業者に依頼相談をするとより安心です。

修理料金は「作業料金+部品料金」が基本の料金内訳です。そのほかにも基本料金、出張料金、キャンセル料金など、業者によってかかる費用はさまざまです。事前に見積もりをして料金内訳や追加請求がないかも確認しましょう。

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わたしたちは水まわり修理のプロではないので、専門用語や水道設備についてもわからないことも多くて不安ですよね。相談窓口や作業スタッフの誠実さは、相談や依頼をするうえで重要です。

不安なことは都度質問をして、丁寧に説明をしてくれる業者が信頼できます。水トラブルの原因や対策についてもアドバイスをもらうと再発防止になります。

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複数の業者に見積もりを依頼して内容を比較すると、業者によって工事内容や料金、スタッフの対応にも違いがあることがわかります。

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そのため、余裕があれば3社以上の業者に見積もり相談をして、ご自身の予算や希望に対して適切で、信頼できる業者を選びましょう。

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