【2023年12月4日更新】



と考えているあなたに、ふるさと納税のルール変更・改正による3つの影響を徹底解説します!
また、実際に2023年10月から何がどのように変わるのかを、自治体に電話して確認しました。
電話して対応を確認したのは、昨年の寄付金額ランキングTOP10の自治体です。
令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)の寄付金額ランキングはこちらの記事で解説しています。
この記事を読むことで、
・何故ふるさと納税が改悪されたのか?
・いつふるさと納税をした方がいいのか?
・ふるさと納税が10月から何が変わるのか?
・2023年10月からどのような影響があるのか?
・各自治体の対応方針に違いはあるのか?
を知っていただけます。
是非今年ふるさと納税をしようと考えている方の参考になるように作成していますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもふるさと納税とは?

ふるさと納税は、自分の好きな自治体に寄付を行うことで、翌年の税金控除が受けられる仕組みです。
2000円の自己負担が必要ですが、その代わりに魅力的な返礼品を受け取ることができるため、多くの人々に利用されています。
通常、返礼品は寄付額のおよそ3割程度のものがもらえます。
1万円のふるさと納税を行った場合、約3,000円分の返礼品が受け取れる仕組みです!
ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税とは、応援したい自治体を選んで寄附をする制度です。
寄附をした自治体からお礼として、その自治体の特産品などのお礼の品がもらえます。
また、寄附をした金額に応じて、住民税や所得税が控除(還付)されます。
自己負担額2,000円のみで、さまざまな品物を受け取れることから、お得な制度として人気がある制度です。
ふるさと納税の流れ
ふるさと納税を行う流れはこちらです。
STEP1:ふるさと納税の限度額を調べる
ふるさと納税の寄付限度額は、個人の年収、家族構成に応じて異なります。
前年度の確定申告書や源泉徴収票などを参考にして、今年のおおよその年収から算出できます。
限度額を超えて寄付をしてしまうと自己負担額が増えてしまい、損をしてしまう場合もあります。
寄付を行う前に、必ず限度額を確認しておきましょう。
限度額の確認は、各ポータルサイトの「控除額シミュレーション」が便利です。
STEP2:寄付したい自治体を調べて寄付をする
限度額がわかったら、それを超えないように自治体や返礼品を選びます。
各自治体から直接「寄付金申込書」を取得して申し込む方法と、ふるさと納税のポータルサイトからインターネット経由で申し込む方法が選べます。
STEP3:送られてきた寄付金受領証明書を使用して税金控除を申請する
寄付手続きが終わると、返礼品とは別に自治体から「寄付金受領証明書」が届きます。
この「寄付金受領証明書」を使用して、翌年の税金控除の手続きを行います。
手続きの方法には、確定申告を行う方法と、ワンストップ特例制度を利用する方法があります。
確定申告は、寄付をした翌年の3月15日まで、ワンストップ特例制度は、寄付をした翌年の1月10日までに手続きを済ませる必要があります。
ふるさと納税の改悪はなぜ起きたのか
そもそも、ふるさと納税の改悪はなぜ起きたのでしょうか?それは、自治体間の「税の奪い合い」が背景としてあります。ふるさと納税の制度により、納税者が住んでいる自治体に支払うべき税金が寄付として他の自治体に流れてしまうため、どの自治体も一定数の財源流出を経験します。
一方で、魅力的な返礼品が提供できれば、他の自治体に納付すべきお金を独占できる可能性もあるため、多くの自治体が競争を繰り広げました。
この競争の過程で、返礼品の品質が向上し、特産品でないものが返礼品として提供されたりするなど、ふるさと納税の本来の趣旨である地方の財源確保と特産品の提供が薄まっていきました。
本来の目的は、都心に集中する税収を地方にも分散させることで、地方経済を支えることでしたが、ふるさと納税で得た資金のほとんどがふるさと納税に対応する費用に充てられ、本末転倒の事例も増加しました。
このため、2023年10月からふるさと納税の改悪が適用され、自治体と納税者の双方に制度の趣旨を再確認させることを意味しています。
ふるさと納税のルール変更・改正は2つ!10月から何が変わる?
2023年10月からふるさと納税のルールが変更・改正されます。こちらでは、ふるさと納税が10月から何が変わるのかをわかりやすく解説していきます。

1.経費ルールの変更・改正
引用:ふるさとトレンド:【徹底解説】2023年10月からふるさと納税のルールが変更される?!
本来、ふるさと納税に割り当てられる地方自治体の必要経費にはルールが存在します。「5割ルール」とも呼ばれています。
たとえば、10,000円の寄付をすると、受け取る返礼品の金額はおよそ3,000円ほどになります。
このうち返礼品の3,000円を含んだ金額である5,000円が経費として考慮され、実際に自治体へ寄付される金額は5,000円となることになります。
今回10月からのルール変更により、経費に含まれる項目が増えました。
新ルールに追加された項目は「隠れ経費」と呼ばれるものです。
新しい規定による変更により、地方自治体は寄付の額の5割に相当する費用、返礼品の費用、送料、広報に関する費用(これに仲介サイトへの手数料も含まれます)をカバーしなければならなくなりました。
一部の地方自治体では、これらの費用を加味すると、支出が5割を超える場合もあります。
こうしたルール変更・改正によって、10月以降は寄付額の増加(お得度の減少)が見込まれたり、返礼品の品質に影響が出る可能性があるなど、さまざまな懸念が生じています。

2.地場産の基準の変更・改正
返礼品は地場産であることが条件というルールに変更されます。地場産とは「その地域で作られたもの」のことです。詳しくは以下の通りです。
この新ルールにより、返礼品の数が減ってしまうことが懸念されています。
ふるさと納税のルール変更・改正で起こりうる影響3つ

1.寄付金額が上がる
引用:ふるさとトレンド:【徹底解説】2023年10月からふるさと納税のルールが変更される?!
新ルールより、経費に含めるべき項目が増えました。
しかし、「5割ルール」によりふるさと納税の経費は寄付金額の5割に抑える必要があります。
このため、これまで経費に含まれていなかった分の項目も考慮しつつ、経費を5割以内に抑えるために寄付金額が上がることが考えられます。

2023年9月末までは「10,000円の寄付をすると牛肉1kgがもらえていた返礼品」が、2023年10月からは「12,000円の寄付で1kgの返礼品」になる。
ということになります。
上記はあくまでも一例にはなりますが、このようにお得度が少し下がってしまう可能性もあるということです。
2.返礼品の質が落ちたり量が減る

引用:ふるさとトレンド:【徹底解説】2023年10月からふるさと納税のルールが変更される?!
ルール変更で経費に含める項目が増えて、返礼品の質が落ちたり量が減る可能性もあります。
経費には返礼品の費用も含まれているので、「返礼品の費用を抑えて経費を5割に収めよう」というケースが考えられます。そのため返礼品の質が落ちたり量が減ったりすることが考えられます。
例えば、2023年10月以降は下記のように変更になる可能性があります。
今までは、「10,000円の寄付で牛肉1kg」もらえていた返礼品が、2023年10月以降は「10,000円の寄付で牛肉800g」になるという可能性があります。
こちらはあくまでも一例なので、必ずしもこの割合が減るとは限りませんが、このくらい減量される返礼品もあるかと思います。
同じ返礼品でも制度適用前の2023年9月中と10月以降ではかなりの違いがありますね。

3.返礼品のラインナップが減る

地場産の条件が厳しくなることで、これまで返礼品として人気だったものが返礼品として提供できなくなることが考えられます。
ルール改正後の地場産のものには注意が必要です。
基準を満たない返礼品が掲載不可となり申込できなくなり、ラインナップされている返礼品が減少することが想定されます。
現に、ふるさと納税で人気自治体である大阪府泉佐野市は、ルール改正により寄付額が年間32億円減るほか事業者の売り上げも約10億円減るといわれています。
記者会見で、千代松市長は「府内で年間飼育されている牛は約780頭。市が全部仕入れても、今取り扱っている熟成肉の量の1か月分にも満たない」と指摘。これまでアイデア勝負で寄付額を伸ばしてきただけに、「地場産品が少ない自治体が締め付けられるのは、非常におかしい」と批判した。
上記は一つの例ですが、こういった自治体は他にもあり、返礼品のラインナップは減っていくことが予想されます。
このようなことをふまえて、お気に入りの返礼品は9月末までに、ふるさと納税をすることをおすすめします。
ふるさと納税の改悪による影響!上位10自治体に対応を確認

対象の自治体は、寄付金額TOP10位の自治体になります。
1位:宮崎県都城市
2位:北海道紋別市 ※問い合わせ中です。確認取れ次第更新予定です。
3位:北海道根室市
4位:北海道白糠町
5位:大阪府泉佐野市
6位:佐賀県上峰町
7位:京都府京都市
8位:福岡県飯塚市
9位:山梨県富士吉田市
10位:福井県敦賀市
ふるさと納税が10月からどう変わるのかを確認しましたので、その中でも印象に残っている自治体ののリアルな声を見ていきましょう。
宮崎県都城市のふるさと納税改悪による影響
宮崎県都城市のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


まだ、どの返礼品の寄付金額や内容量が変更されるのか情報がわからないようでした。また、物価が上昇しており、その影響で金額が上がるとのこともおっしゃっていました。
北海道根室市のふるさと納税改悪による影響
北海道根室市のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


北海道白糠町のふるさと納税改悪による影響
北海道白糠町のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


いずれにせよ、原材料調達の価格の変動がございますと、価格や内容量は変更します。現時点でどのように変更するかわからない状況です。
こちらは、一応価格や内容量の見直しはしているようです。ただ、予定は決まってないようで、なんとも言えない状況とのことでした。
大阪府泉佐野市のふるさと納税改悪による影響
大阪府泉佐野市のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


金額や内容量が変わるということをしっかり説明していただけました。また、9/30で終了する返礼品も多数あるとのことでしたよ。泉佐野市でお目当ての返礼品がある方はチェックする事をお勧めします!
佐賀県上峰町のふるさと納税改悪による影響
佐賀県上峰町のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


こちらは、ルールの変更で値段はすでに変わっているものもあるようです。また、寄付金額が下がることはないだろうとおっしゃっていたのが印象的でした。
京都府京都市のふるさと納税改悪による影響
京都府京都市のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


今のところは何も決まっていないという返答でした。ただ、寄付金額や内容量は変更する可能性もあるので、寄付をするなら9月中がいいかもしれないという、少し曖昧な返答でした。
福岡県飯塚市のふるさと納税改悪による影響
福岡県飯塚市のふるさと納税担当の方に問い合わせをして、確認した内容がこちらです。


こちらの返答も曖昧な感じでにごされました。10月になってみないとわからないということですね。
電話で確認したところ、曖昧な返事をする自治体も多かったのですが、確実に寄付金額や内容量が変わると明言している自治体もありました。
また、大阪府泉佐野市は9月末で終了する返礼品もあることを電話で教えてくれました。
ルール変更前に寄付をするべき理由

現時点で新しいルールが発表されていますが、具体的な返礼品や寄付金額の変動はまだ確認されていません。
そのため、新しいルールによる変化が実際にどのように影響を与えるかは、10月になるまで分からない状況です。
ただし、自治体は新ルールに適応する必要があるため、返礼品や寄付金額に変更がある可能性を考慮して、9月末までに寄付を行うことをおすすめします。
ふるさと納税の魅力の一つは、やはり返礼品です。今の段階でふるさと納税を通じて寄付を行い、ルール変更前にお得な返礼品を手に入れることを検討しましょう!
おすすめの返礼品はこちらの記事が参考になります。

関連記事:【2023年最新】ふるさと納税おすすめ還元率ランキングベスト150!お得順(高コスパ)返礼品をジャンル別に紹介
ふるさと納税の人気返礼品10選!
こちらではふるさと納税で人気の返礼品を10個ピックアップしました。
返礼品選びの参考にしてくださいね!
No | 画像 | 返礼品名 | 寄附金額 | 自治体 |
1 | ![]() |
【生食OK】カット生ずわい蟹(高級品/黒箱)内容量1000g/総重量1300g | 20,000円 | 福井県敦賀市 |
2 | ![]() |
ふるさと納税ランキング1位 別海牛焼肉 | 14,000円 | 北海道別海町 |
3 | ![]() |
有田みかん「未来への虹」 10kg | 14,000円 | 和歌山県有田氏 |
4 | ![]() |
枕 エアウィーヴ ピロー ( S-LINE ) 寝具 | 71,000円 | 愛知県幸田町 |
5 | ![]() |
楽天限定 バスタオル 5枚 セット | 11,000円 | 大阪府泉佐野市 |
6 | ![]() |
【令和5年産】さがびより 12kg(5kg×2袋,2kg×1袋) | 10,000円 | 佐賀県吉野ヶ里町 |
7 | ![]() |
Yogibo Midi(ヨギボー ミディ) | 99,000円 | 福島県会津坂下町 |
8 | ![]() |
トイレットペーパー ダブル 72ロール | 10,000円 | 静岡県沼津市 |
9 | ![]() |
L-29 【圧力スチームIH】炊飯器(5.5合用) RZ-W100GM(K) | 190,000円 | 茨城県日立市 |
10 | ![]() |
アラジン グラファイトミニグリラー | 43,000円 | 兵庫県加西市 |
ふるさと納税のおすすめサイトランキングベスト5
こちらではふるさと納税のおすすめ人気サイトをランキング表にして紹介します。
ぜひ返礼品選びの参考にしてくださいね!
順位 | サイト名 | 総合評価 | 掲載 自治体数 |
掲載 返礼品数 |
レビュー 機能 |
キャンペーン の有無 |
サイトの特徴 | 貯まるポイント |
1 | ![]() |
![]() |
1,629 | 1,326,747 | ◯ | ◯ | ・PayPayポイントが還元される ・さとふる/ふるなび/ふるさとチョイスが出店 ・PayPayポイントがもらえるキャンペーン多数 |
・PayPayポイント |
2 | ![]() |
![]() |
1,257 | 505,447 | ◯ | ◯ | ・Amazonギフト券に交換できる ・後から返礼品を選べる ・ふるなびコインがもらえるキャンペーン多数 |
・ふるなびコイン (Amazonギフト券・PayPay・ dポイント・楽天ポイントに交換可) |
3 | ![]() |
![]() |
1,635 | 504,874 | ◯ | ◯ | ・ポイント還元率が最大30.5% ・ポイントを納税に使える |
・楽天ポイント |
4 | ![]() |
![]() |
1,315 | 732,696 | ◯ | ◯ | ・操作性に優れている ・定期便が利用できる |
・さとふるマイポイント (PayPayポイント・Amazonギフトカードに交換可) |
5 | ![]() |
![]() |
764 | 310,771 | × | ◯ | ・テレビ局が運営。Youtubeチャンネルがある ・初心者でもわかりやすいマイページ |
× |
※ふるさと納税事業者の選定とコンテンツ作成に関する基準 [JPG:228KB])
こちらの記事では、ふるさと納税をする上で大切な「おすすめなポータルサイトの紹介」や「各ポータルサイトの特徴」を徹底的に解説しました!
是非参考にしてみてくださいね。

関連記事:【2023年最新】ふるさと納税サイトおすすめベスト20!徹底比較|キャンペーン・使い勝手
Amazonギフト券がもらえる人気サイト
ふるさと納税ポータルサイトでは定期的にお得なキャンペーンが実施されていますが、その中でも特に人気なのがAmazonギフト券の付与キャンペーンです。
2023年12月は、5つのサイトがAmazonギフト券(Amazonギフト券に交換可能なポイント)の付与キャンペーンを開催!それぞれAmazonギフト券の獲得条件や付与予定日が違いますので、ふるさと納税申し込み前に確認しておきましょう。
マイナビふるさと納税:Amazonギフト券10%還元
ふるラボ:Amazonギフト券10%還元
ふるなび:Amazonギフト券(ふるなびコイン)実質8%(一部上限あり) 条件クリアで最大30%還元
ふるさとプレミアム:Amazonギフト券7%(最大32%)還元
さとふる:Amazonギフト券(さとふるマイポイント)5.5%条件クリアで最大21.5%還元

関連記事:【2023年最新】ふるさと納税でAmazonギフト券をもらう方法を徹底解説!
まとめ
本記事では2023年10月から変更される、ふるさと納税のルールについて解説しました。
「経費ルールの変更・改正」「地場産の基準の変更・改正」の2つのルールが増えることがわかりました。
この新ルールによってもたらされる影響はは以下の通りです。
気になる返礼品がある場合は早めに寄付しましょう!
※12月4日現在、返礼品が終了しているものもありますが、寄付金額に変更がないものもあるようです。




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