ビジネスモバイルとして進化を続けるレッツノート、堅牢パソコンとして高い評価を得ているタフブックだが、30年間の歴史のなかにはユニークな製品もある。

今回は、そうした製品たちを取り上げてみたい。

ダブルディスプレイモデル「CF-81」

  • 実は「デスクトップ」パソコンも存在していた。ダブルディスプレイモデル「CF-81」

    実は「デスクトップ」パソコンも存在していた。ダブルディスプレイモデル「CF-81」

1996年6月に、レッツノートブランドの事業を開始して以降、パナソニックのパーソナルコンピュータ事業部では、ノートパソコンやタブレットに特化して事業を推進してきた印象が強いが、実は、一時的にデスクトップパソコンの開発、生産にも乗り出している。

1997年に発売した大画面液晶一体型パソコン「Panacom LCシリーズ」のほか、2001年1月には、ダブルディスプレイを実現した「CF-81」を発売している。

とくに、ダブルディスプレイモデルは、「Panacom LCW(パナコムエルシーダブル)」の製品ブランド(パナソニックではプロダクトネームと呼称)で展開。レッツノートやタフブックとは異なる位置づけだが、同じ組織から生まれた製品であり、型番もレッツノートやタフブックの主力モデルと同じ「CF」で始まっている。そして、神戸工場で生産を行っていたという。

「CF-81」は、15.7型SXGA液晶パネルを2画面用意し、従来のXGAの1画面タイプに比べて、3倍以上の情報量を表示可能にすることで、作業環境を効率化。さらに、2画面を対面にセットすることで、カウンターによる接客や、対面によるプレゼンテーション効果を向上できるメリットがあるとアピールしていた。

一般オフィスのほか、設計、ソフト開発、コールセンター、ショールームなどへの導入を目指したデスクトップパソコンだった。

レッツノートコム 「CF-C33」

  • レッツノートコムの愛称を冠した「CF-C33」

    レッツノートコムの愛称を冠した「CF-C33」

1998年10月に発馬したのが、レッツノートコムの愛称を冠した「CF-C33」である。モパイルコミュニケートパソコンと位置づけ、モパイル機能を拡張する「コミュニケーションコネクタ」を標準装備。35万画素のCCDカメラユニットを搭載できるほか、携帯電話インターフェースユニットを搭載することも可能だ。カメラ搭載モデルでは、静止画や音声付動画を取り込んだり、同一規格の通信環境がある場合には、テレビ電話として利用したりできたほか、携帯電話搭載モデルでは、、ハンズフリーフォン、留守番電話機能、ファクス機能も提供。ビジュアルモパイルやワイヤレスモバイルの世界を提案してみせた。新世代ポインティングデバイスと位置づけた「スマートポインタ-」も装備していた。

  • 35万画素のCCDカメラユニットを搭載できるほか、携帯電話インターフェースユニットを搭載することも可能

    35万画素のCCDカメラユニットを搭載できるほか、携帯電話インターフェースユニットを搭載することも可能

  • 「CF-C33」の当時のカタログ

    「CF-C33」の当時のカタログ

カラープリンター内蔵モバイルパソコン「CF-110P」

  • 「CF-110P」は本体にプリンターを内蔵したユニークなモバイルパソコン

    「CF-110P」は本体にプリンターを内蔵したユニークなモバイルパソコン

2000年10月に発売したPRONOTE「CF-110P」は、CD-ROMドライブやFDDを内蔵するとともに、A4カラーインクジェットプリンターまで内蔵した驚きのオールインワンパソコンだ。海外では、タフブック「CF-110」として発売した。720×360dpiでのカラー印字が可能で、「必要な時にすぐ書類を用意したい」という現場のニーズに応えたという。見積書や作業報告書、商談の内容など、必要な書類を出先でも印刷でき、営業効率が向上。そさらに、大切な書類は自分の机で出力できるため、機密性を高めることができるとした。プリンター機能は、パームレストの下部分に内蔵しており、キーボードとタッチパッドの間にある隙間から給紙して、印刷された紙は本体前面から使用者側へ出てくる仕組みとなっていた。パナソニックの機構設計の強みを象徴するような製品であったといえよう。ただ、重量は約3.99 kgと、かなりの重さがあった。

型番からもわかるように、国内の警察署でのニーズをもとに、開発された経緯があったが、様々な業界で利用された。2001年6月には機能強化版を投入している。

  • 「必要な時にすぐ書類を用意したい」という現場のニーズから生まれた

    「必要な時にすぐ書類を用意したい」という現場のニーズから生まれた

  • 「CF-110P」の当時のカタログ

ワイヤレスディスプレイ分離モデル「CF-07」

  • 世界で初めて、本体部とワイヤレスディスプレイ部が分離できるタフブック「CF-07」

    世界で初めて、本体部とワイヤレスディスプレイ部が分離できるタフブック「CF-07」

2001年10月に発売したのが、世界で初めて、本体部とワイヤレスディスプレイ部が分離できるタフブック「CF-07」である。日本では、「PRONOTE AirFG」の愛称で販売された。いわば2in1パソコンの先駆けともいえる製品で、920gのパソコン本体と、タッチパネル式SVGA表示が可能な8.4型ディスプレイ「AirLC」を、ワイヤレスLANで結び、半径約50m以内であれば画面表示を可能とした。本体側で、画面が変化した部分だけを圧縮して、「AirLC」に転送する独自の画面転送ソフトウェアを組み込むことで、高速転送を実現しており、ディスプレイ画面全体の再描画を1秒以下としていた。本体は、身体への装着や、鞄の中に入れておき、手元では「AirLC」だけを操作するといった利用提案を行った。パソコンの搭載が難しかったバイクや自転車などでの活用、電信柱の上や高層の建築現場など、パソコンが利用しにくかった場所での活用を想定。タフブックのブランドを裏付けるように、本体および「AirLC」ともに、120cmの落下試験や、全方向からの防滴試験に耐える堅牢性も実現していた。

  • パソコンが利用しにくかった場所での活用を想定。もちろん堅牢性は折り紙付き

本革ジャケットモデル「CF-J9」

  • 「SAZABY」とコラボレーションした本革ジャケットモデルを用意

    「SAZABY」とコラボレーションした本革ジャケットモデルを用意

パナソニックは、2009年5月に、「ブラキッシュレザー」と呼ぶ本革天板を搭載した「CF-W8」を、マイレッツ倶楽部で販売した。初めての本革モデルであり、革天板の製作は、熟練の職人が1枚1枚丁寧に手作業で行ったモデルだ。限定200台の販売としていた。

また、2010年10月に発売した「CF-J9」は、専用のジャケット(カバー)を付属する仕様としたのが特徴で、シフォンホワイトおよびパンサーブラックなどのジャケットとともに、「SAZABY」とコラボレーションした本革ジャケットモデルを用意した。

20型4Kタブレット「UT-MB5」

  • 20型4Kの大画面が特徴のタブレット「UT-MB5」

    20型4Kの大画面が特徴のタブレット「UT-MB5」

2014年2月に発売したのが、20型4Kタブレット「タフパッド UT-MB5」である。2013年1月に米ラスベガスで開催したCES 2013で初公開。20型IPSαディスプレイを搭載し、3840×2160ドットでの表示に加えて、10点マルチタッチを採用。15:10(3:2)のアスペクト比を実現しており、A3をほぼ実寸で表示できるのが特徴だ。金融業界では、双方向型窓口業務端末として導入したほか、建設業界では詳細図面をペーパーレスでレビューする用途に活用。製造業では設計データを現場に持ち込み、打ち合わせするモバイルCAD端末として利用していた。さらに、大日本印刷(DNP)では、印刷物のオンライン校正を行なえるシステムを開発し、DNP独自のカラーマネージメントシステムに対応することで色調も印刷物と同等に再現。修正指示はタッチペンを使って行えるようにしていた。

2011年7月に設置した事業開発センターが、「紙の置き換えができる端末」という観点から、顧客視点でのモノづくりを進めたものだ。タブレットでありながらも、一般的なタブレットのように自由に持ち運ばず、机に上に載せて利用するケースが中心だった。こうした新たな用途提案に向けて、パナソニックでは、業界初の「デスクオンPC」とも表現してみせた。

  • 「紙の置き換えができる端末」として開発。タブレットでありながらも、一般的なタブレットのように自由に持ち運ばず、机に上に載せて利用するケースが中心だった

CREW GUYS専用「GUYS TOUGHBOOK」

タフブックやレッツノートは、ドラマや映画、アニメの世界でも採用されている。2006年に、TBS系列で放映された「ウルトラマンメビウス」では、特捜チーム「CREW GUYS」の隊員たちが、タフブック「CF-18」をベースにしたノートパソコン「GUYS TOUGHBOOK」を使用。2006年10月に、レッツノートの生誕10周年を記念して開催したイベント「レッツノート スペシャルタッチ&トライ」では、「GUYS TOUGHBOOK」を展示して来場者の関心を集めていた。同イベントでは、ウルトラマンメビウス、ウルトラセブンとの握手会も開かれた。なお、「GUYS TOUGHBOOK」は、バンダイナムコから、玩具として発売されていた。

レッツノートとのコラボレーションでは、エヴァンゲリオンとの取り組みがある。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」では、劇中でNERVやWILLEがレッツノートを使用。また、エヴァンゲリオンをデザインしたレレッツノート専用プロテクターシールやスキンシール、オリジナル天板カバー、スキンシールなどを制作している。レッツノートとエヴァンゲリオンとのコラボレーションは2009年6月、2015年10月、2021年1月の3回に渡って行われた。

  • 「GUYS TOUGHBOOK」は、レッツノートの発売10周年記念イベントに展示され、大きな注目を集めた

    「GUYS TOUGHBOOK」は、レッツノートの発売10周年記念イベントに展示され、大きな注目を集めた

  • バンダイから「DXガイズタフブック」として玩具化もされた(写真左)。怪獣図鑑機能を持ち、別売のマケット怪獣と連動して遊ぶことも

    バンダイから「DXガイズタフブック」として玩具化もされた(写真左)。怪獣図鑑機能を持ち、別売のマケット怪獣と連動して遊ぶことも

レッツノート生誕20周年モデル「CF-RZ5」

レッツノートでは、節目にあわせた記念モデルを相次いで製品化している。記念モデルの流れは、いつかに分類できるので、その流れに沿って追ってみたい。

ひとつめは、生誕記念モデルの潮流である。

歴史を紐解くと、最初に登場したのが、1998年7月のレッツノート発売2周年記念モデルになりそうだ。「CF-S21」をベースに、本体カラーをシャンペンゴールドとし、500台限定で販売。ユーザー登録を行なうと、限定モデルナンバーを刻印したシールが発行されたという。

2006年9月には、レッツノート生誕10周年記念モデルを発売した。ここでは、「CF-T4」にタッチパネル機能を搭載したり、「CF-Y5」に指紋センサーを搭載したりといった特別仕様版を用意。さらに、「CF-W5」のボンネット天板の一部を鏡面加工した限定天板「シルバーバレット」を発売した。ボンネット構造という複雑な構造に、一部だけ磨きをかけるという難易度の高い作業を、新潟の金属研磨の職人が行い、10周年記念モデルに相応しい高級感のあるデザインが完成した。

生誕20周年を記念して、2016年6月に発売したのが、ジェットブラックのカラーを施した「CF-RZ5」である。プレミアムエディションとして最高峰の性能を備えたのに加えて、カスタマイズキーボードとして20パターンのなかから色を選べるようにした。また、2016年10月には、「CF-SZ6」に、「アニバーサリーゴールド」を採用した20周年記念モデルを追加で用意。200台の限定販売とし、筐体や天板だけでなく、ホイールパッドやバッテリーパック、ネジやゴム足も同系色とした。プレートにシリアルナンバーをレーザー刻印しているという特別感も演出した。また、このときには、天板に七宝柄を施した「七宝&ゴールド天板」を50枚限定で用意した。ここでは、新たに「昇華転写」と呼ぶ工法を導入しており、1点ずつ丁寧に作業していったという。もともと大量生産には向いていない工法であるが、繊細なグラフィックと耐久性を両立することができるのが特徴であり、レッツノートの天板デザインを、「色を塗るもの」から「絵を載せるもの」に変化させたきっかけとなった。

  • 20周年記念モデルとなるジェットブラックのカラーを施した「CF-RZ5」

    20周年記念モデルとなるジェットブラックのカラーを施した「CF-RZ5」

  • CF-SZ6に、「アニバーサリーゴールド」を採用した20周年記念モデル

    CF-SZ6に、「アニバーサリーゴールド」を採用した20周年記念モデル

  • 「アニバーサリーゴールド」に似ているが、こちらは天板に七宝柄を施した「七宝&ゴールド天板」を50枚限定で用意

    「アニバーサリーゴールド」に似ているが、こちらは天板に七宝柄を施した「七宝&ゴールド天板」を50枚限定で用意

  • シリアルナンバーをレーザー刻印した特製プレート

    シリアルナンバーをレーザー刻印した特製プレート

2021年1月には、生誕25周年を記念した「CF-QV9」を発売。ピンクゴールドのボディに、「石輪」、「レピドライト」、「ランウェイ」という特別デザインを含む5種類のデザイン天板を用意。レッツノート本体が入った梱包箱も特別仕様にした。さらに、2021年10月には、「CF-QV1」に、ブロッサムゴールドのボディを採用した25周年モデルを追加で発売した。Twitter(現在はX)やインスタグラムで実施した投票で最も高い人気を得た「淡藤色の渚」、「暮色の宵」の2枚のオリジナル天板を発売。日本古来の美しい情景や自然が持つ雄大さやあたたかさ、積み重ねてきた歴史が持つきらめきを表現したという。

  • 生誕25周年を記念した「CF-QV9」。石輪のデザインを施した天板

    生誕25周年を記念した「CF-QV9」。石輪のデザインを施した天板

そして、30周年を迎えた2026年は、Panasonic Store+において、2026年4月に、「CF-SC7」および「CF-FC7」を対象にした4TB SSDを搭載できるカスタマイズサービスを提供(のちにNC7も対象に加えた)。2026年10月には、30周年記念特別カラー天板として「ターコイズグロー」を、「CF-SC7」および「CF-FC7」を対象に用意している。

カスタマイズレッツノート20周年記念モデル「CF-FV3」

記念モデルの2つめの流れが、カスタマイズレッツノートである。

カスタマイズレッツノートは、パナソニックパソコンのコミュニケーションサイト「マイレッツ倶楽部」が、2002年2月に発足したのにあわせてスタートしたサービスで、第1号となったのが、「CF-R1」における液晶部のサイドカバーと、ホイールパッドのリングのカラーカスタマイズであった。その後、通常モデルにはなかった無線LAN搭載モデルやH”INを内蔵したモデルなどを業界に先駆けて用意し、提供を開始している。店頭では手に入らないひとクラス上の性能と、パーツや機能をカスタマイズができるのが特徴だ。

カスタマイズレッツノートとして、最初の記念モデルが、2017年9月に発売した15周年モデルである。「CF-SZ6」をベースに、特別カラー天板を用意した。「フルスターブラック」と呼ぶこの天板は、白に加え、青・赤のガラスフレークを使用しながら、それぞれの配合を0.1%単位で変えて調整。標準光、窓際の天然光、蛍光灯の下でもガラスフレークが満天の星空のように一斉に輝き出すように、ベストな配合を決定したという。

  • カスタマイズレッツノート15周年記念モデル

    カスタマイズレッツノート15周年記念モデル

また、15周年記念デザインとして、伝統画材ラボ「PIGMENT」とのコラボレーションによる「ehada」を発売した。「CF-SZ6」をベースに、「墨流し」、「破墨」、「スキージ」、「グラスストローク」、「クラッキング」という5種類の絵画技法を用いて、10種類のデザイン天板を搭載したモデルを用意した。天板には、「Panasonic」のロゴが入っていないという点でも異例の挑戦だった。

  • 伝統画材ラボ「PIGMENT」とのコラボレーションによる「ehada」

    伝統画材ラボ「PIGMENT」とのコラボレーションによる「ehada」

2022年9月には、カスタマイズレッツノート20周年記念モデルとして、「CF-FV3」をベースに、標準モデルにはない機能を追加した特別仕様を、300台限定で販売。レッツノートとしては初めて、インテル Core i7-1280Pプロセッサーを搭載したほか、インテル Evo vProプラットフォームにも初めて準拠。5G通信規格への対応など、一歩先のレッツノートの姿を実現してみせた。

直販サイト開設10周年記念「インナールーセントモデル」

記念モデルは、レッツノートの生誕を記念したもの、カスタマイズレッツノートの発売を記念したもの以外にも存在している。

2010年9月に発売したインナールーセントモデルは、パナソニック公式直販サイト開設10周年を記念して発売したものである。レッツノートとしては、初めて天板で凹凸の触感を表現。天板の上に、パターンを印刷したフィルムを貼り付ける「三次元表面加飾」と呼ぶ工法により、塗装ではできない細かな奥行き感を表現したという。「CF-S9」および「CF-N9」を対象に100台限定で販売した。妥協のないデザインを実現するためには、工法の開発も辞さないという姿勢を示したモデルだと位置づけている。

  • インナールーセントモデル。天板の上に、パターンを印刷したフィルムを貼り付ける「三次元表面加飾」と呼ぶ工法により、塗装ではできない細かな奥行き感を表現した

2012年10月には、マイレッツ倶楽部10周年を記念して、「CF-SX2」シリーズのハイエンドモデルとして「マイレッツ倶楽部10周年記念モデル」を販売した。他を圧倒する性能を目指して当時としては最先端のCore i7プロセッサー、16GBメモリー、SSD 512GB を搭載。モバイルの最高峰モデルとして企画した記念モデルだった。

また、2015年1月には、パナソニックストア1周年を記念したカラー天板として、「ウォームゴールド」が登場。「CF-RZ4」をベースに提供した。さらに、2015年3月にも、同じくパナソニックストア1周年を記念して、レッツノートのイメージキャラクターを務めた女優の比嘉愛未さんが選んだオリジナルカラー天板「スプリングローズピンク」が登場した。「CF-RZ4」向けの天板で、100枚限定で販売。比嘉さんが好きなバラがモチーフにしたという。

  • 比嘉愛未さんが選んだオリジナルカラー天板「スプリングローズピンク」

    比嘉愛未さんが選んだオリジナルカラー天板「スプリングローズピンク」

  • 生産を行った神戸工場では比嘉さんのサイン入りスプリングローズピンクの天板を展示していたことも

    生産を行った神戸工場では比嘉さんのサイン入りスプリングローズピンクの天板を展示していたことも

プレミアムエディション10周年記念モデルも登場している。レッツノートの最高峰モデルと位置づける「プレミアムエディション」が最初に登場したのは2007年10月であり、そこから10年を経過。2018年9月になって、「CF-SV7」をベースした10周年記念モデルを250台限定で発売した。昇華転写天板を採用し、「ハニカム」、「ダイヤモンド」、「オーガニック」、「グラデーション」の4つのデザインを用意。初めてマット(ツヤ消し)仕上げを採用するため、天板表面には、新開発の「マットクリア」を施した。

記念モデルは販売数量を限定するものが多く、仕様やデザインを見ても、レッツラーたちにとって、憧れの製品となっている。また、レッツノートの開発チームにとっても、新たな挑戦の場になっている。

これからの30年間も、レッツノートの記念モデルの相次ぐ登場に期待したい。

東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板

2020年1月に登場したのが、東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板である。「CF-SV9」において、200台限定モデルとして用意。日本の伝統美をモチーフにしたデザイン天板として、「閃光」、「八重麻」、「彩墨」、「薄月」、「和傘」、「千切り絵」の6種類のデザインを用意した。水墨画や和傘、組子、ちぎり絵といった日本の伝統的な意匠を天板デザインに落とし込んだのが特徴だ。2019年12月に、国立競技場で開催したイベントで、「選ぶならどの天板か?」として、先行アンケートを実施したところ、「八重麻」のデザインが「日本らしくて好き」という理由で、最も評価が高く、老若男女問わず幅広い支持を集めたという。特別デザイン天板には東京2020大会のロゴも表示されていた。パナソニックは、東京2020大会において、公式TOP(The Olympic Partner)スポンサーを務め、大会期間中に1万2000台のレッツノートおよびタブックが大会運営をサポートした。

  • 東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板

    東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板

  • 最も人気が高かった八重麻。「組子」をモチーフにしている

    最も人気が高かった八重麻。「組子」をモチーフにしている