アストラゼネカとオックスフォード大学は11月23日(英国時間)、開発を進めている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けワクチン候補「AZD1222」を用いた英国での第2/3相臨床試験ならびにブラジルでの第3相臨床試験の暫定的な結果として、平均で70%の有効性を得られたと発表した。

最初の投与から1カ月をあけて2回のワクチン接種において、いずれも全量を投与した群(n=2741)の有効性は62%、最初に半分の量を、2回目に全量をそれぞれ投与した群(n=11636)の有効性は90%で、これらを組み合わせた平均有効性は70%となったという。また、重篤な副作用などは確認されなかったとしている。

なお、アストラゼネカでは、今回の結果を受けて、英国などでの早期承認を目指すとしている。また、日本政府ともすでに2020年8月に、同ワクチン候補が国内で承認されれば、早ければ2021年第1四半期に3000万回分、2021年中に最大1億2000万回分の供給を行うことで合意している。