アストラゼネカは10月2日、同社が英オックスフォード大学と共同開発を進める新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けワクチン候補「AZD1222」の日本における第I/II相臨床試験を再開したと発表した。

同社の新型コロナ向けワクチンの臨床試験は9月6日、標準的な評価プロセスに則り、安全性データの第三者委員会および治験を実施している各国の規制当局による評価を可能にするため、臨床試験におけるワクチン接種を自主的に中断していた。

その後、英国、ブラジル、南アフリカ、インドにおいては、各国の規制当局の確認のもと安全に配慮した試験再開が可能だとして、臨床試験が再開されていたが、日本においては中断されたままとなっていた。

日本での臨床試験の再開に向け同社は、英国における評価結果およびこれまでに得られた安全性データを評価し、医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議を進めてきており、被験者の安全性に配慮した形で試験を再開することが可能だとして、今回の試験再開に至ったと説明している。