AIM ImmunoTechは7月6日(米国時間)、国立感染症研究所(NIID)および塩野義製薬との間で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアジュバント治療薬として、AIMの薬剤である「Ampligen」の試験を行うことを目的とした物質移転・研究契約を締結したことを発表した。

同プログラムは3者の共同研究であり、AIMがAmpligenを提供し、NIIDのインフルエンザウイルス研究センター長であり、WHOインフルエンザ協力センター長である長谷川秀樹氏と塩野義製薬の研究チームが実際に研究を行うという。

すでに米国国立衛生研究所がAmpligenを用いて動物実験を行っているが、それによると、初期のSARS-CoV-1ウイルス(生存率100% vs 死亡率100%)に対して予防的抗ウイルス活性を示しており、これは新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2ウイルスと類似しているとしている。

また、過去のNIIDインフルエンザ研究でも、ウイルス性ワクチンアジュバントとしてのAmpligenの可能性が立証されているとのことで、AIMでは今後、NIIDおよび塩野義製薬との共同研究により、AmpligenがSARS-CoV-2ウイルスのワクチンエンハンサーとして、有望なワクチン候補との併用において同様の効果が得られるかどうかを判断することを期待しているとコメントしている。