美しく、何とも神秘的な姿の渦巻銀河「NGC5134」。米欧とカナダのジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が、渦状の腕に沿って広がるガスに伴う塵(ちり)の雲を中間赤外線で赤く、腕にある多くの恒星や星団を近赤外線により、淡い青色で捉えている。
多くの恒星は核融合反応で、まず水素からヘリウムを合成し、さらにヘリウムが反応してさまざまな元素を合成しながら輝く。その後の一生の終え方は、質量によって異なる。太陽の半分から8倍ほどの小さな星は赤色巨星を経て、ヘリウムが尽き、ガスが広がって惑星状星雲になる。その中心には重力で縮んだ冷たい白色矮星(わいせい)が残る。太陽の8倍以上の巨大な星は、超新星爆発を起こして劇的に死んでいく。
こうして死にゆく星が放出したガスはまた、新たな星の形成に使われていく。この画像は、まさにこうした輪廻(りんね)転生の現場を捉えた一枚だ。
NGC5134はおとめ座にあり、距離は地球から6500万光年。宇宙の中では比較的、地球の近所で観測しやすい。星やガスの様子を詳しく観測できる近くの銀河を観測すれば、得られた知見を遠くの銀河の研究にも応用できるという。
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