Synopsys(シノプシス)は、携帯機器や拡張現実/仮想現実AR/VR)、車載向けSoCに品質劣化のない画像圧縮機能を提供する「DesignWare Video Electronics Standards Association(VESA) Display Stream Compression(DSC) Encoder and Decoder IP(DesignWare VESA DSC IP)」の提供を開始したことを発表した。

同IPは、DesignWare HDMI 2.1、DisplayPort、MIPI DSI IPとの協調動作により、最新のVESA DSC IP 1.1ならびに1.2a仕様に準拠した画像表示ソリューションを提供するもので、これにより最大10Kの高解像度コンテンツに求められる120Hzのリフレッシュ・レート、HDR(High Dynamic Range)ならびに広色域(WCG:Wide Color Gamut)を実現できるようになるという。

また、同IPを活用することで、既存のSoCアーキテクチャに再設計を加えることなくピクセルのスループットを向上させることができるとしているほか、同IPのシングル・インスタンスは、HDMI、DisplayPort、MIPI DSIインタフェースで共有できるため、これまで以上に消費電力や面積を削減することができるとも説明している。

  • DesignWare VESA DSC IP

    DesignWare VESA DSC IPソリューションのブロック図

なお、DesignWare VESA DSC Encoder and Decoder、HDMI 2.1、DisplayPort、MIPI DSI IPは、すでに提供を開始しているほか、VESA DSCをサポートしたDisplayPortのVC VIPも提供済みとしている。