これが如実に現れるのがRMMTのテスト結果である。グラフ46がRead、グラフ47がWriteである。いずれもコアあたり10MBのアクセスなので、キャッシュは飽和してしまい、Memory Accessが必須になるわけだが、最終的にはMemoryのBandwidthで決まるとはいえ、1~2コアの場合にReadで6GB/sec~7GB/secという数字は、Core 2よりもやや低く、Core i7の半分程度でしかない

マルチスレッドをフルに使えばMemory Bandwidthを使いきれるが、逆にSingle Thread性能にはMemory Bandwidthが殆ど関係ないことがここからも見て取れる。これはWriteに関しても同じで、Core 2と同程度ではあるが、Core i7には遠く及ばない。もう、兎にも角にもこの「L2から先の帯域が足りない」のが、Phenom系列の(Core i7に対する)致命的なBehindである、というのが結論となる。