一応システム性能も見ておこう。グラフ48と49はSandra 2007のArithmetic Benchmark、グラフ50はMultimedia Benchmarkの結果である。Phenom X4 9950に比べると動作周波数が3GHz/3.2GHzい引きあがった効果はちゃんとあり、そこそこに数字は出ているものの、Core i7はもとよりCore 2 Q9650にも及ばないのは、L2から先の問題ではないか? と思われる。

オリジナルのDhrystoneやWhetstoneはきわめて小さなキャッシュで収まってしまうものだが、Sandraではこのあたりをキャッシュが目一杯使われるように変更しているため、キャッシュの帯域がモロに出てきてしまうと言うわけだ。むしろ、マンデンブロ図形の描画であるMulti-Media Benchmarkの方が、メモリアクセスがボトルネックになることもあり、Core 2/Core i7とスコアが接近しているのは面白い。