今後の展開

ハイエンドFPGAが40nmプロセスを採用したということで、気になるのは同プロセスのCycloneへの適用だが、これについては、「現状話をできる状況ではない」(同)とする。というのも、65nmプロセスを採用する「Cyclone III」が「競合他社製品に比べてかなり強みを発揮している状態」(同)であり、「そのため同じようなラインナップで、プロセスのシュリンクだけを行うようなことは考えていない」(同)ためである。そのため、もし出るのであれば、何かのアプリケーションに特化するような付加価値を付け加えたものになることが予想される。

また、40nmプロセス以降の製品開発だが、前述したように、同社では1つのプロセス開発を行うのに3~4年をかけて行っていることから、32/28nmプロセスでの製品開発も確実に行っていることが窺える。これに対して堀内氏は、「製品開発に対する考え方は変わっていない。時期は言えないが、より微細なプロセスを採用した製品は必ず提供していく」と語る。TSMCの32nmプロセスが2009年第4四半期、同28nmプロセスが2010年中頃にそれぞれ提供を予定しているロードマップを考えると、そう遠くない時期に同プロセス採用の新デバイスが登場する可能性もある。

日本のカスタマは重要な存在

堀内氏は、今回の40nmプロセス採用FPGAの出荷に対し、「他社に先駆けて40nmプロセスで製品を開発し、実際に出荷も果たした。これによりFPGAにおけるテクノロジー面でのリーダーシップは手にしたと思っている」と語る。今後は、カスタマの新製品開発に同製品を取り込んでいってもらい、実際の売り上げにつなげていくことが重要とする。

また、日本のカスタマに対しては、「Alteraにとっては非常に重要、かつ会社全体として感謝している。日本からの要求は厳しいが、それを反映することで、進化できている面もある。日本のカスタマは、いかに良いものを作るか、先に行くかを重視しており、この10年程度の間の製品開発には、そうしたカスタマの要求が特に反映されてきた。今後も、カスタマと二人三脚でパートナーシップを組んで、お互いに良い製品を作り、市場に提供していければと思っている」(同)と語る。

そして、「現在、ASICからASSPへの移行なども検討されているが、それでも本当に新しいものを作ろうと思うと、時間的な問題などで制限がかかる。そうした時に、システムメーカー側が主導することにより、IPやFPGAを組み合わせて開発を行っていくIDMと水平分業を足し合わせた螺旋分業と言っても良いような状況になってきており、Alteraはその1つの鍵としての役割を担って行きたい」(同)とした。