今や企業におけるあらゆる業務はソフトウェアによって支えられているといっても過言ではありません。しかしながら、既存のパッケージソフトだけでは自社さらには各部門ならではの業務が抱えるニーズへの対応は難しいのが現状です。その一方で、自社専用のアプリケーションを一から開発するとなると、膨大なコストと時間、そして労力を要するため、アプリケーション開発に見合う業務は限られてしまいます。そのような状況下において、いま世界的に大きな注目を集めているのが「ローコード開発」です。ローコード開発であれば、プログラミングはほとんど不要で専用の業務アプリケーションの迅速な開発が可能になるため、DX(デジタルトランスフォーメーション)やビジネスを加速させるテクノロジーとして期待されているのです。そうしたなか、とりわけ高い汎用性と自在な拡張性などから大企業でも導入が進んでいるのが、インプリムのローコード開発プラットフォーム「プリザンター」です。同社の代表取締役である内田 太志 氏に話を聞きました。

プログラミング不要でアプリを簡単・迅速に作成。最小限のスクリプトで機能を拡張できるローコード開発プラットフォーム「プリザンター」

ローコード開発プラットフォーム「プリザンター(Pleasanter)」を開発・提供するインプリムは、「ソフトウェアの力で人間らしく働くこと」を目的として掲げ 2017 年 3 月に設立されたIT企業です。

同社の創設者であり代表取締役を務める内田 太志 氏は社名の由来についてこう語ります。「社会で働く人々を動機付けることができるソフトウェアを実装できるプロフェッショナル集団でありたいとの思いから、“Implement(実装)”と“Motivate(動機付け)”を組み合わせて命名しました」

  • 株式会社インプリム 代表取締役社長 兼 CTO 内田 太志 氏

    株式会社インプリム 代表取締役社長 兼 CTO 内田 太志 氏

そしてインプリムが誇るローコード開発プラットフォームであるプリザンターは、無料で使えるオープンソースソフトウェアであるとともに、パッケージソフトには真似できないほど業務にフィットした Web アプリを、フルスクラッチとは比べ物にはならないスピードで簡単に作成できるという大きな特徴を有しています。

「プリザンターというプロダクト名の由来は『Pleasanter』つまり『より快適に』という言葉から来ています。そこには、マネジメント環境は快適であるべきという我々の思いを込めました」(内田 氏)。

プリザンターであれば、画面操作だけでデータベース型の業務アプリケーションを作成することができるため、情報システム部門はもちろんのこと、プログラミングの知識はなくとも業務に精通した業務部門の人々自身でも、最適なアプリケーションを構築することができるのです。

内田 氏は言います。「どこにいても同じ情報を共有できたなら、組織で働く誰もがストレスなく働ける環境が実現すると考えています。そのために、スピードと汎用性を兼ね備えた、ローコード開発プラットフォームであるプリザンターを世に送り出したのです。そのプリザンターは、快適にストレスを感じることなくご利用いただきながら、さまざまな管理業務の課題を解決します。管理業務というのは日々変化するものですので、新しい管理項目をシステム停止することなくすぐに追加できるほか、画面キャプチャの貼り付けなどにより、情報共有も簡単に行えます」

  • シンプルで高い操作性を誇る、「プリザンター(Pleasanter)」の画面
  • シンプルで高い操作性を誇る、「プリザンター(Pleasanter)」の画面
  • シンプルで高い操作性を誇る、「プリザンター(Pleasanter)」の画面

    シンプルで高い操作性を誇る、「プリザンター(Pleasanter)」の画面

顧客ニーズに合わせた、柔軟&充実したサポートサービスも提供

プリザンターには、ユーザー企業の利用範囲や規模に合わせてプランを選ぶことのできる有償の年間サポートサービスも用意されています。プランは年間 180,000 円(月額 15,000 円、ともに税別)から利用できるミニプランから、インシデント数無制限のプレミアムプランまで 4 つが用意されており、自社のニーズに合わせたサポートサービスを選べます。

「お客様がプリザンターを利用するメリットを最大限に生かせるよう支援しています。クラウド版、オープンソース版どちらでもサポートサービスを提供しているので、いざという時のトラブルへの対処や、お客様のユースにおける運用上のご心配事など、幅広いニーズにお応えできます」と、内田 氏は言います。

また、サポート契約により提供される「Enterprise Edition」を利用すれば、商用ライセンスでの利用、および最大 900 個まで項目拡張が可能となるなど、プリザンターのパフォーマンスを最大限に活用できるようになります。

さらにインプリムでは、プリザンターの導入方法や操作方法、業務アプリケーションの作り方、データの移行方法などを実際の環境を操作しながら体験できる「トレーニングサービス」も提供しています。このトレーニングサービスを受講することで、さまざまな業務をプリザンターに移行するためのスキルを身に付けることができるのです。

「トレーニング終了後にはメールによるサポートを提供します。また、疑問点の Q&A 会として利用いただくことも可能です。そしてこれらの他にも、現在約 50 社(2022 年 6 月時点)に及ぶパートナー企業それぞれがさまざまなサービスを提供しています」(内田 氏)。

エンタープライズを中心に導入企業が増え続けている理由

「プリザンターがオープンソースソフトウェアであることには、私自身の強いこだわりがあります。提供開始から今年で 5 年目を迎えますが、お陰さまでユーザー数は順調に増え続けています」

──こう内田氏が語るように、本田技研工業やヤンマーパワーテクノロジー、Joyson Safety Systems Japan をはじめとして、各業界を代表する企業においてもプリザンターの導入が広がっています。

「もともと C# を用いて .NET(ドットネット)上で開発しているなど、マイクロソフト系の技術が基本になっていることもあって、エンタープライズのお客様との親和性が高いと感じています。OS としては Linux 上でも稼働しますが、やはり Windows環境が良いという声が多いですね。とりわけ Active Directory や Microsoft 365 を利用しているお客様には非常に魅力があると評価されています。加えて SQL Server との相性が良いので、パフォーマンスを発揮するとともに信頼性も高くなっています。そうした点も、エンタープライズの情報システム部門の担当者の方々から特に支持されていますし、生産管理などミッションクリティカルな分野でも活用いただいています」と内田 氏は言います。

また、他社の Web データベースやグループウェア製品からの移行先としてプリザンターが選択されるケースも増えています。必要な機能に絞ってプリザンターに移行することで、コスト軽減を実現するといった際にも、インプリムはお客様のご要望を満たすための技術的な支援を行っていると続けます。

クラウド基盤に Azure を選んだ理由とこれまで得られた数々のメリットとは

プリザンターは、オンプレミス環境でも、顧客側のクラウド環境でも利用可能であるとともに、インプリムでは Microsoft Azure(以下、Azure)上でのクラウドサービスとしても提供しています。

プラットフォームとして Azure を選んだ理由について内田 氏は次のように語ります。「もともと私自身が当初は Active Directory や Microsoft SharePoint などの技術を用いていた個人の開発者だったこともありますが、何といっても先ほどもお話したようにプリザンター自体が .NET 上で開発されているので、Azure であれば PaaS (Platform as a Service) としての相性がとても良いことが挙げられます。加えてオープンソースソフトウェアとの親和性の高さも魅力ですね」

こうしてプリザンターのクラウドプラットフォームとしてAzure を利用することとなりましたが、運用してみてこれまでに感じられたメリットとして内田 氏はこう話します。

「実際に Azure で使ってみて特に良かったのが、Azure App Service(以下、App Service)に.NETのモジュールを載せて Azure SQL Database(以下、SQL Database)につなぐ構成というのは非常に応用範囲が広くまた簡単であるという点です。毎月のアップデートなどもマイクロソフト側でシームレスに実行してもらえるので、PaaS を使うメリットを最大限に享受できています。加えて、やはりマイクロソフトの技術の延長線上にあるためエンタープライズとの相性が良く、お客様からも『セキュリティの面からも安心して利用できる』といった声をよくいただいています。マイクロソフトの担当者の方々がプリザンターに非常に熱心にコミットしてくれていることにも感謝していますし、やはり Azure を選んで間違いはなかったと改めて実感しています」

さらに内田 氏は、Azure 上でサービスを展開していくなかで新たに感じられた、PaaS としてのメリットについても言及します。

「まず 1 つがセキュリティに関して非常に安心感があるということですね。Azure Active Directory と連携したいというお客様からの声も多いのですが、その辺りの連携にも親和性があります。また運用面でも App Serviceの機能の高さを実感しています。例えば、デプロイする際にはデプロイスロットで“裏面”のような領域にまずモジュールをアップして、きちんと動くか動作確認できたらボタン 1 つで本番の“表面”へと切り替えることができますし、もし何か問題があればやはりボタンひとつですぐに“裏面”へと戻すことができるのです。ブルーグリーンデプロイメントと呼びますが、そうしたことが非常に容易に行えてしかも標準で簡単に装備されているのがとても助かっています。加えて SQL Database にも非常にセキュアな機能がたくさんあって、例えば SQL インジェクション的なふるまいを自動で発見してくれたり、暗号化機能が標準であったりしますし、さらに SQL Database の自動チューニング機能もあるので、何もしなくてもかなりパフォーマンスが確保できることを実感しています」

また、プリザンターは英語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、ベトナム語といった多言語にも対応しているので海外拠点と共有で使われるケースも多く、その際にも Azure 上で利用することで、世界中から利用できるといったメリットが享受できるようになるといいます。

  • システム構成図

    システム構成図

マイクロソフトとのさらなる連携強化でより多様なニーズに応えたい

今後インプリムでは、プリザンター事業をより拡大していくなかで、国内はもちろんのこと、海外への展開も強化していく構えです。

内田 氏は言います。「そのためにもまずは、プリザンターの知名度を上げていかないといけないですね。まだまだ知らない方も多いので、知っていただくと“これがオープンソースなのか”という驚きの声も聞かれます。より多くの人々に届かなければオープンソースソフトウェアとしての価値を十分に発揮できませんから、当面はそこに注力していきます。そのうえで、BI や AI、IoT といった領域でプリザンターを活用したいという要望が増えていますので、そのためのデータ活用をより効果的に行えるように更なる改善を図っていきます」

そしてこうした将来図を描くなかで内田 氏は、マイクロソフトとの更なるパートナーシップに期待を寄せます。「当社の技術の中心にあるのがマイクロソフト環境でもありますので、これからもことあるごとに連携していきたいですね。そうしてお客様のさまざまなニーズに応えていけるよう、マイクロソフトには引き続きの協力に期待しています」

インプリムの取り組みに、マイクロソフトは今後も力強い支援を続けていきます。

[PR]提供:日本マイクロソフト