まとめ

・Micronが容量245GBのデータセンターSSDの出荷を開始
・ピーク電力30Wで動作し、HDD構成と比べて消費電力を約半分に抑えることができる
・16TB HDD×16台構成のアレイと比較して、AIワークロードでは最大84倍の電力効率を実現

Micronが245TBのデータセンターSSDの出荷を開始

Micron Technology(マイクロン)は5月5日(米国時間)、データセンターSSDとして容量245TBの「Micron 6600 ION SSD」の出荷を開始したことを発表した。

同社の最新技術となるMicron G9 QLC NANDを採用。フォームファクターはU.2およびE3.Lとしており、ピーク電力30Wで動作し、同等容量のHDD構成と比べて消費電力を約半分に抑えることができると同社では説明している。また、HDDベースのデプロイと比較して、同等のRAWストレージ容量の実現に必要なラック数を82%削減することもできるともしており、省スペース化を果たしつつ、消費電力を抑制できるため、データセンター全体のエネルギー使用量や冷却負荷、炭素排出量の削減を可能とし、データセンターのサステナビリティ推進を支援することにつながるともしている。

  • Micronの245TBエンタープライズSSD

    中央および右がMicronの245TBエンタープライズSSD (出所:Micron)

16TB HDD×16台のアレイと比較してAIワークロードで最大84倍の電力効率を達成

同社のエンジニアリングラボにて行われた検証では、単体の245TB Micron 6600 ION SSDと、単一のHDDメーカー製16TBデータセンター向けHDD×16台で構成したアレイを比較した結果、AIワークロードにおいて、最大84倍の電力効率、8.6倍高速なAI前処理、3.4倍高いデータ取り込みスループットを実現したほか、最大29分の1の低レイテンシーを実証したとするほか、Warp S3ベンチマーク(4MBオブジェクト)を用いたMinIOオブジェクトストレージワークロードのテストでは、ワットあたり最大435倍スループット、Time to First Byte(最初の1バイトが到達するまでの時間)時間を最大96分の1に短縮、58倍高い総スループットを実証したとする。

なお、1EB規模の大規模環境で比較した場合、HDDソリューションは245TB Micron 6600 ION SSDと比較して約1.9倍の電力を必要とすることから、これを置き換えることで年間9000本以上の成木が吸収するCO2量に相当するCO2を削減できるほか、年間921MWhの電力削減、HVACによる冷却エネルギーを年間31億4000万Btu(1W=3.412Btu/hとして算出)以上削減できるとしている。