アマゾンジャパンとアマゾン ウェブ サービス ジャパンはこのほど、東京都港区の麻布台ヒルズに新たなオフィスを開設した。AWSジャパンのチームが入居を開始しており、2026年内にアマゾンジャパンの複数のチームも移転する予定とのことだ。
新オフィスは、目黒、品川、西大井に続く4つ目の拠点となる。AmazonとAWSは今回の拠点開設について、日本市場への長期的なコミットメントを示すものだとしている。AWSジャパンとしてはアジアパシフィック(東京)リージョン開設15年の節目にもあたり、新オフィスを顧客との共創やイノベーション創出の場として活用していく考えだ。
オフィスをリニューアルするとお披露目を実施する企業も少なくないが、麻布台ヒルズオフィスを公に紹介する機会は設けないという。今回、新オフィスを見学する機会があったので、その様子を紹介する。
日本市場へのコミットを示す新拠点
新オフィスは麻布台ヒルズの34階から44階に位置し、ワークスペースのほか、セミナールーム、社内カフェテリア、外部来訪者向けスペース、カスタマーエクスペリエンスセンターを備えている。
顧客との共創やイノベーション創出を目的としてデザインされており、従業員同士のコラボレーションを促進するための工夫が凝らされている。
加えて、従業員のニーズに応えるため、ヘルスステーション、マザーズルーム(搾乳室)、クワイエットルーム(静かな環境の休憩スペース)などを設置し、従業員のウェルビーイングを包括的にサポートする環境を整えている。
オフィス全体で“和”を表現
注目すべきは、日本の四季と伝統的な庭園文化にインスピレーションを得て、従業員の活力と創造性を高める空間を構築している点だ。
和を基調としたオフィスを持つ企業は少なくないが、個人的に、Amazon&AWSのオフィスの“和”に対する本気度は群を抜いているように感じた。
ししおどし
まず目を引くのが受付のそばにある「ししおどし」だ。室内インテリアとして、水をLEDで表現するししおどしを見かけることはあるが、同社のししおどしは実際に水が流れている。
周囲の植物もすべて本物で、本格的だ。前には竹製の椅子も用意されており、来訪者が和の空間を楽しめるようになっている。
枯山水
さらに印象的だったのが、水を使わずに石や砂、植物などで自然の風景を表現する「枯山水」だ。
壁に石やこけなどを配し、日本庭園を思わせる空間をつくり出している。この枯山水は階段裏にひっそりと配置されているため、気づかず通り過ぎてしまう人もいるかもしれない。
ししおどしや枯山水に限らず、オフィス内の植物はすべて本物であることも特徴的だ。近年はフェイクグリーンの品質も高まっているが、手入れの手間を考えると、本物の植物をここまで採用するのは容易ではない。それでもAmazon&AWSは、和の空間づくりを追求するため、本物の植物にこだわったようだ。
麻布台ヒルズならではの眺望
そのほか、ところどころに東京の景色を一望できるエリアも設けられている。実際に歩いてみると、都内の主要な高層ビルをほぼ見渡すことができた。
単に“和風”を演出するのではなく、日本の文化や自然観を空間全体で表現しようとする姿勢は、AmazonとAWSの日本市場への強いコミットメントを象徴しているようにも感じられた。





