既報の通り、日本IBMは7月27日、8月1日付で現在は取締役副社長執行役員 テクノロジー事業本部長を務める、村田将輝氏が代表取締役社長執行役員に就任すると発表し、都内で記者説明会を開催した。現社長の山口明夫氏は同日付で代表取締役会長と、IBMコーポレーションの事業開発担当エグゼクティブに就任する。
金融業界を中心にキャリアを歩んだ村田新社長
村田氏は1979年11月にに北海道で生まれの46歳で、2003年に立教大学経済学部卒業後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現・日本IBM)へ入社。金融業界向けコンサルティングを中心にキャリアを積み、営業部長や営業統括担当、事業部長などを務める。2022年に常務執行役員 戦略・経営企画担当兼金融インダストリー担当、2023年からはテクノロジー事業本部長としてハイブリッドクラウドやAIなどの事業を統括。2026年1月に取締役副社長執行役員 テクノロジー事業本部長に就任し、同年8月1日付で代表取締役社長執行役員に就任する。
村田氏によると、近年におけるAIや量子コンピュータなどの革新的なテクノロジーにより、システムを取り巻く環境はダイナミックに変化しており、「顧客との共創による企業・社会価値の創造」と「量子コンピュータや半導体分野における新しい経済圏の創出」の2つを重要なアジェンダとして掲げている。
同氏は「お客さまに対してアイデアや技術の提供にとどまらず、本質的な価値を理解して現行の業務やシステムにどのように統合し、持続的な価値向上につなげていくか。当社は最も信頼される企業であり、ともに変革を実行していくパートナーであり続けることが求められている。量子コンピュータや半導体分野による新産業で、新しい経済圏を生み出す活力になる。先進技術で社会課題を解決する政府や企業と新しい経済圏を形成し、日本の競争力を向上させる。当社の強みは、高度な技術力と強力な実践力であり、お客さまとともに進化し続けることがミッションだ」と力を込める。
そのうえで村田氏は「これまでの経験で重視してきたのは『信頼と責任』である。お客さまはシステムの安心・安定・安全を重視しているからこそ、当社の責任は重く、信頼を積み重ねるのは簡単なことではないが、IBMには世界トップレベルの専門性を持つ人材がおり、社員が最大限の力を発揮できる環境を整備していく」と意気込みを示していた。
山口社長が村田氏を指名した理由とは
7月に社長就任から7年3カ月が経過した山口氏は「昨今ではテクノロジーの進化がかつてないほどのスピードで起きており、ITが社会や企業の経営に占める割合が大きく、重要になりつつある。こうした状況において経営のスピード化を図り、これまで以上にお客さまの要望に応えるサービス・製品を提供してくために、社長交代に踏み切った」と社長交代の背景を説明した。
村田氏について山口氏は「一番評価していることは、お客さまの視点で何を行うべきかという視点を絶対に外さない。提案やプロジェクト、当社の製品が本当にお客さまにとってべ巣なのか否かを考え抜くタイプであり、成功にコミットメントし続けられる。安心して彼に社長を任せられる」と述べていた。

