最近のWebブラウザは「ホームボタン」をデフォルトでは表示していない。これは、Microsoft Edgeも例外ではない。
Webブラウザのホームボタンはツールバーに表示されるもので、設定されたホームページを開く目的で使われる。もともとはWebブラウザを開発しているベンダーの提供するホームページであったり、人気のある検索エンジンのページやポータルサイトなどが設定されていたりすることが多かった。ユーザーはホームボタンを押してインターネットを利用する最初の入口として利用していた。
しかし、Google検索が提供されるようになり、「Webブラウザを立ち上げたらまず最初にポータルサイトを開く」といった使い方が減ったことや、アドレスバーが検索エンジンとつながったことで検索ページすら開く必要がなくなったことなどから、ホームボタンがなくても事足りるようになってきた。そして、現在は非表示がデフォルトになっている。
だが、特定のWebページをよく開くのであれば、ホームボタンを表示するように設定し、ホームボタンをクリックした先によく開くWebページを設定しておくと便利だ。特に、キーボードよりもマウスやタッチパッドでの操作することが多いのであれば、時短のための機能の一つとして利用できるかもしれない。
→連載「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方」の過去回はこちらを参照。
ホームボタンを表示する
ホームボタンは設定から「外観」→「ツールバーのカスタマイズ」→「ホームボタン」で行う。最初はここがオフ状態になっている。
まずこの部分をオンに切り替える。
ツールバーを確認すると、すでにツールバーに「ホームボタン」が表示されていることを確認できる。先ほどのオン/オフの切り替えの横に「ボタンのURLを設定」というボタンがあるので、これを押してホームボタンが開くWebページの設定を行う。
最初は「新しいタブページ」が選択されていると思うので、その下の方にチェックを入れる。
チェックを入れるとフィールドにURLを入力できるようになるので、ここにホームボタンを押したときに開きたいWebページのURLを入力する。
URLを入力したらフィールドの右側にある「保存」ボタンを押す。このボタンを押さないと反映されないため注意しよう。
これでホームボタンを使うための設定は完了だ。
ホームボタンを使ってみる
早速使ってみよう。設定できていれば、Webブラウザを新規オープンしても次のようにツールバーにホームボタンが表示された状態になっている。
この状態でホームボタンを押すと、次のように設定したWebページが開かれる。
これだけの機能だが、そもそもツールバーとは単機能にアクセスするためのボタンを配置する目的のUIなのでこれで良い。
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よくアクセスするWebページがあり、そのページにアクセスするために毎回アドレスバーにURLを入力しているとか、お気に入りやコレクションを開いてアクセスしているということであれば、その代わりにこのホームボタンを使うのは大いに“アリ”だろう。
何せ、ツールバーに表示されている家マークのアイコンをクリックするだけで対象のWebページを表示できるので、操作が速い。マウスやタッチパッドのようなデバイスを使っている方は、その効果を感じやすいはずだ。
よくアクセスするページがあり、マウスなどをよく使う方は、ぜひ一度ホームボタンを試してもらえればと思う。デフォルトでは非表示にされてしまった機能ではあるが、ユースケースにはまれば、便利な時短機能として利用できるはずだ。