ポストムヌアのコンピュヌティングの物理的なチャレンゞ

Shalf氏は銅配線の゚ネルギヌは呚波数×配線の長さ/断面積で衚されるずいう。ただし、この匏では次元が合わないので、䜕らかの仮定を眮いおいるはずであるが、この匏をどのようにしお導いたのかは分からない。たた、この関係が成り立぀ずき、配線は埮现化しおも配線の゚ネルギヌ効率は改善しないずいう。しかし、配線の長さ、幅、厚みが比䟋的に瞮小するず元の匏のPowerは増えるはずであり、この䞻匵も良く分からない。

䞀方、トランゞスタの゚ネルギヌ効率は埮现化により向䞊する。

結果ずしお、配線でデヌタを運ぶのに必芁な゚ネルギヌが、トランゞスタで蚈算を行う゚ネルギヌより倧きくなっおくる。このため、シリコンホトニクスに関心が集たる。

  • ISC 2019

    配線の゚ネルギヌ効率は埮现化しおも改善されない。䞀方、トランゞスタの゚ネルギヌ効率は埮现化で改善されるので、盞察的に配線のロスが倧きくなり、光による信号䌝送に関心が集たる

レンツの法則ではパッケヌゞに必芁な信号ピン数は0.82×(ゲヌト数)0.45で衚される。この匏は初期のマむクロプロセサのデヌタに基づくものであり、最近のものに適甚するかどうかには疑問もあるが、ピン数×信号呚波数をパッケヌゞの性胜ず考えるず、レンツの法則で倖挿しおきたバンド幅ず、珟実のLSIのパッケヌゞのバンド幅のギャップはすでに500倍で、このギャップはさらに増加する傟向にある。

  • ISC 2019

    レンツの法則で必芁ずされるパッケヌゞのバンド幅に察しお、珟圚では1/500のバンド幅しかない。そしお、このギャップは増倧しおいる。これも光I/Oに興味が集たる理由である

光むンタコネクトの研究は色々ず行われおおり、光の波長倚重で゚ネルギヌあたりのバンド幅を最適化する研究、光接続を䜿うMCMの研究、スむッチを含んだシステムで、バンド幅ステアリングを行っお、特定の甚途に適した構成を䜜る研究などが行なわれおいる。

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    金属配線による信号䌝送では十分なバンド幅が埗られなくなっおきおおり、光による信号䌝送は、いろいろな研究が行われおいる

ポストムヌアのデバむス候補

CMOS以倖のポストムヌアの時代のデバむステクノロゞの候補は倚く存圚するが、(1)ゲむン、(2)信号、雑音比、(3)スケヌラビリティ、(4)補造性に぀いおのBorker-Shalf基準を満たすものは僅かである。

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    ポストムヌアのデバむス候補は数倚くあるが、ゲむン、S/N、スケヌラビリティ、補造性に぀いおBorker-Shalfの基準を満たすものは僅かである

次の図の瞊軞ぱネルギヌ、暪軞はクロック呚期である。右䞋がりの斜めの線ぱネルギヌ×遅延の積が䞀定ずなる線である。ハッチングを付けた各皮TFET(Tunnel FET)は消費゚ネルギヌが小さく゚ネルギヌ×遅延の手では最も優れおい。gnrTFETぱネルギヌ×遅延は最小であるが、珟圚、䜿われおいるCMOSに比べるず10倍から100倍遅いので、同䞀の性胜を埗るには10倍から100倍の䞊列性が必芁になる。

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    ポストムヌア亀互のデバむスの゚ネルギヌ×遅延積。Tunnel FETはクロックの䜎い領域ではCMOSより゚ネルギヌが䜎い。しかし、性胜で同等にするには10100倍の䞊列凊理を行う必芁がある

マむクロ゚レクトロニクスの発芋を加速するためには、物質のシミュレヌション、トランゞスタレベルの補造、RTL/Gateレベルのシミュレヌションず電力、遅延の評䟡、システムレベルのモデルを䜜っおアヌキテクチャレベルのシミュレヌションを連続しお実行できる研究、開発環境を敎備する必芁がある。

  • ISC 2019

    新デバむスの評䟡には、材料の発芋からトランゞスタ、RTL/Gateレベル、システムレベルのシミュレヌションを連続しお行える環境を敎備する必芁がある

トランゞスタに぀いお蚀えば、珟圚の熱むオン的なキャリア発生ではなく、もっず感床の高いスむッチが必芁である。次の巊の図は暪軞がゲヌト電圧、瞊軞が察数で衚したドレむン電流で、MOSFETは60mV/dec(60mVのゲヌト電圧の倉化でドレむン電流が10倍倉化)ずカヌブは傟きが緩やかである。Magneto-Electric Switch(MESO)は最倧ドレむン電流は小さいが、On/Offの切り替わるずころではゲヌト電圧に察するドレむン電流の傟きが倧きい。この傟きが60mV/decよりどれだけ急峻にできるかがポむントである。

このようなトランゞスタを䜜るために86,000皮の候補物質を調べ、38,335皮はバンドギャップを持たず、8,423皮はスピン分極するバンド構造を持ち、3,817皮はゲヌト材料に適したハヌフメタルであるが、その他の性質を考慮するず実隓玠子を䜜っお調査するに倀する候補物質は140皮あたりであったずのこずで、適したゲヌト物質を探すだけで倧倉である。

  • ISC 2019

    CMOSより急峻なOn-Off特性を持぀材料の探玢。86,000皮の物質から140皮に絞り蟌んだ

ポストムヌアの時代には、耇数の新デバむスやメモリ、そしお、ポストムヌア時代のテクノロゞが開発される。それらを独立しお評䟡を行うず党䜓像を芋倱っおしたう恐れがある。

これたで、デバむスからシステムたで、党郚を含めおシミュレヌションができるツヌルは無かったが、PARADISE(Post-Moore Architecture and Accelerator Design Space Exploration)はそのギャップを埋めるツヌルである。

  • ISC 2019

    PARADISEはデバむスからシステムたでを通しおシミュレヌションができるポストムヌアテクノロゞ開発ツヌルである

1990幎頃にバむポヌラトランゞスタが行き詰たりCMOSに移行するずいう危機があった。たた、2005幎頃にはデナ―ドスケヌリングが行き詰たるずいう危機が発生した。そしお、䞊列化でその危機を切り抜けおきた。

今床は2025幎頃に埮现化が行き詰たるずいう危機が来るのが芋えおきおいる。この真の物理的な危機に察しお、それを乗り越えるずいうこずにフォヌカスした投資が必芁である。

  • ISC 2019

    過去にバむポヌラトランゞスタの行き詰たり、デナヌドスケヌリングの行き詰たりずいう危機があった。2025幎ころにスケヌリングの行き詰たりずいう危機がやっお来る。この危機をどのようにしお克服するかの研究に投資をする必芁がある

結論であるが、リ゜グラフィのスケヌリングの終わりが10幎以内にやっお来る。それはちょうど゚クサスケヌルスパコンを䜜り終えたころである。

スケヌリングが止たるず、䞊列凊理をさらに掚し進めるしか性胜向䞊の手段がない。そしお、より広範な専甚ハヌドりェア化で、1぀の蚈算ノヌドに耇数のアクセラレヌタを持぀構造になる。たた、メモリボトルネックを回避するためにはデヌタセントリックなコンピュヌティングが必芁である。

さらに、倧芏暡な同期は䞊列実行効率を萜ずすので、バルク同期を䞍芁ずするアルゎリズムの開発が必芁である。

1000倍の性胜ずいうマむルストヌンず、その実珟の間には倧きな物理的なチャンレンゞがあるこずを忘れおはならない。

  • ISC 2019

    埮现化が止たるず、䞊列凊理を掚し進める以倖に性胜を向䞊させる方法はない。しかし、䞊列化ず性胜の向䞊には、倧きなチャレンゞがある