本連載の前回で紹介したように、表の見た目をカスタマイズするには「罫線」や「背景色」をはじめ、「サイズ」や「文字」などの書式を組み合わせて指定しなければならない。これらの書式を「表」が登場するたびに指定していくのは相当に面倒な作業といえる。
そこで今回は、表の書式を「スタイル」として登録しておく方法を紹介する。「表のスタイル」を作成しておけば、以降はクリックひとつで同じ書式を一括指定できるようになる。
ただし、「表のスタイル」の作成は意外と難しく、慣れていないと思い通りの書式を指定できない可能性が高い。よって、単純に「表のスタイル」の作成方法を説明するのではなく、ポイントや注意点を交えながら具体的な操作手順を解説していこう。
新しい表のスタイルの作成
まずは、新しい「表のスタイル」を作成する操作手順から解説しよう。表内にカーソルを移動し、「テーブル デザイン」タブで「表のスタイル」を一覧表示する。続いて、この一覧の最下部にある「新しい表のスタイル」を選択する。
表の書式を「スタイル」として登録するためのダイアログが表示されるので、スタイルの「名前」を各自の好きな名前に書き換える。今回の例では「マイスタイル01」という名前を指定した。続いて、基準にするスタイルを選択する。こちらは特に理由がない限り、「標準の表」のままで構わない。
続いて、このスタイルに登録する表の書式を指定していくが、これが一筋縄ではいかない。具体的な例を交えながら注意点を紹介していこう。
「表全体」の書式設定
まずは「表全体」の書式を指定する。今回の例では、フォントを「游ゴシック Medium」、文字サイズを「9.5pt」に変更した。また、表のデータは数値になるケースが多いため、セル内の文字の配置を「右揃え」に変更した。
ここまで作業は特に問題なく進められるだろう。続いて、表全体の罫線を指定していこう。線の種類/太さ/色を選択し、罫線を描画する位置を指定する。前回の記事で紹介した「左右の罫線がない表」を作成するときは、「格子」の罫線を描画した後、「左罫線」と「右罫線」をオフにすればよい。
続いて、上下の罫線だけを太くする作業を行っていこう。線の太さを「1.5pt」に変更する。すると、これまでに指定した罫線がすべて1.5ptの太さに変更されてしまう。
これでは意図していたデザインにならないので、線の太さを「0.5pt」に戻す。これで描画されていた罫線の太さを0.5ptに戻すことができたが、今度は太線(1.5pt)を描画できなくなってしまう。
このように、ツールバーに用意されている罫線の書式指定は思い通りの結果を得られないケースが多い。では、どうすればよいのか? 最も確実なのは、専用のダイアログを使って罫線の書式を指定する方法だ。「書式」ボタンから「罫線と網かけ」を選択する。
すると、以下の図のようなダイアログが表示され、罫線の書式を指定できるようになる。このダイアログの操作手順は、線の種類/太さ/色を選択し、右側にあるボタンをクリックして各罫線のオン/オフを指定するだけ。たとえば、表の上下の罫線だけを太くしたいときは、太さに「1.5pt」などを選択し、「上罫線」と「下罫線」のボタンをオンにすればよい。
「OK」ボタンをクリックすると元のダイアログに戻り、先ほど指定した「罫線の書式」が反映されていることを確認できる。
このように、罫線の書式は「罫線と網かけ」ダイアログを使用したほうが確実に書式を指定できるケースが多い。特に、書式の異なる罫線を指定するときは「罫線と網かけ」ダイアログを使用する、と覚えておくとよいだろう。
「タイトル行」の書式設定
表のスタイルは、「表全体」の書式だけでなく、「タイトル行」や「最初の列」など、表をそれぞれの部位に分けて書式を指定していく仕組みになっている。続いては、「タイトル行」すなわち「表の1行目」となる部分の書式を指定していこう。「書式の適用」の右端にあるボタンをクリックし、「タイトル行」を選択する。
今回の例では、タイトル行の文字に「太字」と「中央揃え」の書式を指定した。また、タイトル行(1行目)の下の罫線を太くするために、「罫線と網掛け」ダイアログを呼び出す操作を行っている。
「罫線と網掛け」ダイアログが表示されたら、線の太さに「1.5pt」を選択し、「下罫線」をオンにする。これでタイトル行の下の罫線を太くできる。
「OK」ボタンをクリックして設定変更を反映させると、以下の図のような結果になる。確かにタイトル行の下の罫線は太線(1.5Pt)になっているが、その他の罫線が消去されてしまっている。これは望んでいた結果とはいえない。
このような結果になるのは、「表全体」で指定した書式が「タイトル行」の書式に置き換えられてしまうことが原因だ。先ほど示した例では、タイトル行の「下罫線」についてのみ書式を指定した。この書式指定は「下罫線の書式を変更する」ではなく、「下罫線だけを描画する」と解釈される。つまり、タイトル行には「下罫線」だけが描画されることになる。
タイトル行の罫線を正しく指定するには、以下の図のように「1.5ptの上罫線」と「0.5ptの縦罫線(内側)」も追加しておく必要がある。
ついでにセルの背景色も指定しておこう。「網かけ」タブを選択し、「薄い灰色」を指定してから「OK」ボタンをクリックする。
すると、以下の図のような結果を得られる。タイトル行の「上下」は太線(1.5pt)、列を区切る「縦線」は細線(0.5pt)、さらに「薄い灰色」の背景色が描画されていることを確認できるだろう。
これで、おおよその表の書式を指定できた。まだ書式を指定できていない部分もあるが、いちど動作を確認しておこう。スタイルの保存先に「この文書のみ」を選択し、「OK」ボタンをクリックする。
表のスタイルの適用
続いては、作成したスタイルを適用するときの操作手順を紹介していこう。「表のスタイル」を開くと、「ユーザー設定」の分類に先ほど作成したスタイルが追加されているのを確認できる。表にスタイルを適用するときは、このアイコンをクリックすればよい。
このように「自作したスタイル」も「既存のスタイル」と同じ操作手順で利用できる。なお、現時点では、まだスタイルに書式を登録する作業は完了していない。続いては、作成した「表のスタイル」の書式を変更するときの操作手順を紹介していこう。
表のスタイルの変更
作成した「表のスタイル」の書式を変更したいときは、そのスタイルを右クリックし、「表のスタイルの変更」を選択すればよい。すると、「表のスタイル」の書式を指定するダイアログが再表示される。
あとは、まだ指定していない書式を追加指定していくだけ。「表のスタイル」は指定すべき書式が多いため、それらを一気に指定するのは大変だ。よって、途中でスタイルを保存して、スタイルを適用した結果を確認しながらスタイルの作成作業を続行していくとよい。
ということで、次回は「表のスタイルの作成」の続きとして、「最初の列」や「左上のセル」の書式を指定するときの注意点、「表スタイルのオプション」との関係、表の配置、余白の調整などについて詳しく解説していこう。





















