ラクスとROBOT PAYMENTは8月13日、資本業務提携を締結したことを発表した。法人向けクラウドサービス市場で顧客基盤を持つラクスと、請求・債権管理クラウドサービスおよび決済インフラを提供するROBOT PAYMENTが協業することで、両社の顧客に対するサービス浸透を進め、付加価値の高いソリューションを提供することを目指す。

ラクスがROBOT PAYMENT株式3.10%を取得

今回の提携では、長期的な協業関係を確立し、両社のコミットメントを強めるため、ラクスがROBOT PAYMENTの発行済み株式総数(自己株式を除く)の3.10%となる12万株を取得する。

ラクスは、法人向けクラウドサービス市場において、「楽楽精算」や「楽楽明細」などを展開してきた。特定業務に深いソリューションを提供する「統合型ベストオブブリード戦略」を推進する中で、決済および債権管理領域のソリューション強化を戦略的な課題としていた。

一方のROBOT PAYMENTは、請求書発行から決済、入金消込、督促までの一連の請求・債権管理業務を自動化・効率化するクラウドサービス「請求管理ロボ」と、決済インフラを提供してきた。今回の提携により、ラクスはROBOT PAYMENTの製品力を活用して債権管理市場の獲得を目指し、ROBOT PAYMENTはラクスの顧客基盤を活用した販売チャネルの拡大を図ることとなる。

「請求管理ロボ」のOEM製品として展開

提携の中核となるのが、「請求管理ロボ」のOEM製品としてラクスが開発する「楽楽債権管理」だ。提供開始は2026年12月以降を予定している。

「楽楽債権管理」は、「請求管理ロボ」の機能群の中から、ラクスの顧客ニーズが高い決済、入金消込、督促管理などの機能を抽出してパッケージ化。「楽楽明細」などで発行された請求データと連携し、決済から自動入金消込、督促管理までの債権管理業務を一気通貫で完結できるようにするソリューションとなる。

  • 請求管理ロボの提供範囲

    請求管理ロボの提供範囲 (出所:ROBOT PAYMENT)

主な対象は、「楽楽明細」の既存顧客である中堅・中小企業で、今後は大企業にも順次展開する方針。初期費用は10万円(税別)で、「楽楽明細」と併用する場合は5万円(税別)としている。月額費用は2万円(税別)からで、請求データ件数やオプションに応じて変動する。なお、初期費用や月額費用は変更される可能性がある点に注意が必要である。

既存サービスは「楽楽債権管理Lite」に改称

なお、ラクスが2025年7月から提供している既存の「楽楽債権管理」は、今回のOEM製品の提供開始に合わせ、「楽楽債権管理Lite」に改称したうえで販売を継続する予定としている(「楽楽債権管理」および「楽楽債権管理Lite」はいずれも仮称であり、今後変更される可能性があるとしている)。

このほか、両社はOEM製品の提供に加え、営業活動や販売の相互支援、相互への顧客紹介、ウェビナーやセミナーを通じたプロモーション活動、「楽楽債権管理」の利便性向上を目的とした技術的連携、パートナー・代理店施策の検討と実行なども継続的に推進するとしている。

ラクスにとっては、請求書発行後の決済、入金消込、督促といった債権管理領域を強化することで、バックオフィス業務全体の効率化支援を広げる狙いがある。一方のROBOT PAYMENTにとっては、ラクスの顧客基盤を通じて「請求管理ロボ」の提供機会を拡大することが期待されることとなる。