Microsoftは8月27日(現地時間)、Windows 11バージョン25H2および24H2向けのプレビュー更新プログラム「KB5120998」を公開し、Windows SearchでWeb検索やMicrosoft Storeの候補表示を無効化できる設定を追加した。
同社によると、この更新では検索ホーム画面の簡素化や、検索結果がアプリ、設定、ファイル、Webなどのどこから取得されたかを識別しやすくする改善も実施した。ただし、新機能は段階的に展開されるため、利用できる時期はPCによって異なる。
Windows Latestは10月28日(現地時間)、「Windows 11’s Bing-free Search is showing up on more PCs, and it’s now better than Mac’s Spotlight」において、この設定がより多くのPCで利用可能になっていると報じた。同メディアは実際にBing検索を無効化した環境を検証し、検索画面の簡素化や、アプリ・ファイル検索の応答速度の改善を確認したという。
設定手順と対象PCの展開状況
新機能が適用されたPCでは、設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」→「検索」を開き、「提案された検索結果を表示する」の項目から「Web 検索」と「Microsoft Store」を個別に無効化できる。
Microsoftは設定項目を「Bing検索」ではなく「Web検索」と表記している。これは欧州などでBing以外の検索エンジンを選択できる事情を踏まえたものだ。なお、Windows Search(ショートカットキー「Win+S」)のクエリーに「Web検索」や「Bingを無効化」と入力しても、設定画面へのリンクは表示されない。
Windows Latestによると、「検索」と入力し、結果一覧から「設定の検索」をクリックすることで設定画面を表示できるという。この動作は故意によるものではなく、対応の遅れが原因と指摘されている。ちなみに、設定画面はWindows Searchのホーム画面右上に表示されている歯車アイコンをクリックするだけで表示できる。
今回の新機能によって、Bing検索およびMicrosoft Storeの候補表示の無効化が可能となった。両方をオフに設定することで、検索の高速化やプライバシー保護の向上が期待されるが、これだけで検索の完全なオフライン化は達成できない。
設定画面の「自分のアカウントを検索」の項目では、Microsoftアカウントと職場または学校アカウントの検索が初期状態で有効になっている。これらを通じてOneDriveやOutlookなどのサービスから検索結果が取得されるため、PC内の情報だけを対象にしたい場合は、これら設定もオフに切り替える必要がある。
Windows 11でBing検索を無効化する方法
新機能が適用されたPCでは、設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」からWindows Searchの設定画面を開き、「提案された検索結果を表示する」の項目で「Web検索」と「Microsoft Store」を個別に無効化できる。
Microsoftは設定項目を「Bing検索」ではなく「Web検索」と表記している。欧州など一部の地域ではBing以外の検索エンジンも利用できるためだ。
なお、Windows Searchのホーム画面右上に表示される歯車アイコンからも設定画面を開ける。
Web検索とMicrosoft Storeの候補表示を無効化すると、検索結果からオンライン情報を除外できる。ただし、これだけでWindows Searchが完全にオフラインになるわけではない。
Microsoftアカウントや職場または学校のアカウントに関連する検索が有効になっている場合、OneDriveやOutlookなどの情報が検索対象になることがある。PC内のアプリやファイルだけを検索したい場合は、アカウントに関連する検索設定も確認する必要がある。
Bing検索の無効化で検索速度が改善、画面も簡素化
Windows Latestによると、Web検索を無効化するとWindows Searchのホーム画面が簡素化され、従来表示されていたBing関連のカードや話題のキーワードなどが表示されなくなるという。
また、検索結果を取得する際にBingからの応答を待つ必要がなくなるため、アプリやファイルの検索速度も改善したとしている。
例えば、PC内に存在しないファイルを検索した場合、Web検索が有効だとオンライン上の情報が代わりに表示されることがある。Web検索を無効化すれば、ローカルの検索結果だけを確認できるため、目的のファイルが存在するかどうかを判断しやすくなる。
さらに、アプリ名の誤入力にも一定程度対応することが確認された。「Outlook」を検索する際に「Otl」や「Putlook」と入力しても、検索結果にOutlookが表示されるという。ただし、すべての誤入力に対応できるわけではなく、検索語によって結果には違いがある。
一方、システム設定の検索では、入力した語句によって目的の項目が見つからない場合がある。Windows Latestの検証では、設定項目の名称に近い語句で検索する必要があり、あいまいな表現への対応には改善の余地があると指摘している。
検索の高速化と引き換えに失われる機能も
Web検索を無効化すると、Windows Searchから利用できなくなる機能もある。
例えば、検索ボックスに計算式を入力しても、従来のように計算結果は表示されなくなる。また、「天気」と検索してもBingによる天気予報カードは表示されず、天気アプリなどが検索結果に表示される。
こうした機能を頻繁に利用するユーザーにとっては不便になる可能性がある。一方、PC内のアプリやファイルを探すことが主な目的であれば、Web検索を無効化することで検索結果が整理され、使い勝手が向上すると考えられる。
Windows Latestは、天気予報カードの読み込みを待つよりも天気アプリを直接開く方が使いやすいと評価し、Bing検索の無効化によってWindows Searchが大きく改善したとの見方を示している。
なお、この設定は段階的に展開されており、すべてのWindows 11搭載PCで利用できるわけではない。設定項目が表示されない場合は、今後の展開を待つ必要がある。
