ENEOSホールディングスは9月30日、グループの強みや中長期的な経営の方向性、企業価値向上に向けた取り組みをまとめた報告書「統合レポート2026」を発行した。同社のWebサイトで公開されている。

  • ENEOS REPORT「統合レポート2026」

    ENEOS REPORT「統合レポート2026」

このレポートは、業績などの財務情報と、環境への対応、人材・ガバナンスなどの非財務情報を関連づけ、ENEOSグループが経営戦略や事業活動を通じてどのように価値を生み出していくかを伝える報告書。株主・投資家をはじめとする関係者に、企業の現状や中長期的な成長の方向性を示す役割を担う。

今回のレポートでは、2025年5月に公表した「第4次中期経営計画」と「カーボンニュートラル基本計画2025年度版」の実現に向けた考え方や進捗をわかりやすく伝えることを重視したという。レポート内ではグループの「価値創造ストーリー」を改めて示し、これまでに培ってきた強みを活かした今後の経営の方向性を説明している。

経営・事業戦略から人材、ガバナンスまで掲載

レポートは「価値創造ストーリー」「経営戦略」「事業戦略」「サステナビリティ経営」「財務・企業データ」の5章で構成。CEOメッセージや中期経営計画の進捗に加え、石油製品/石油・天然ガス開発/機能材/電気/再生可能エネルギーの各事業の戦略と現況を掲載している。

持続的な成長を支える人的資本経営の取り組みや、ガバナンスの高度化に関する社外取締役と投資家との対話、リスク管理体制の強化をテーマとした鼎談も収録した。気候変動への対応では、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に基づき、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを開示している。

報告対象期間は2025年4月1日から2026年3月31日までで、一部に対象期間前後の情報を含む。非財務情報を網羅的にまとめた「ESGデータブック2026」も、11月に公開する予定だ。

編集部メモ

統合レポート内で1章が割かれている「価値創造ストーリー」は、ENEOSグループが持つ強みや経営資源を、事業活動や将来の成長にどうつなげるかを示すもの。ENEOSグループは、全国規模の社会インフラ、グローバルなサプライチェーンとマネジメント力、研究開発・技術開発力、専門性と実行力に優れた人材などを強みとして挙げており、これらを基盤として、石油製品や素材などの既存事業、そしてバイオ燃料/再生可能エネルギー/水素などの事業に取り組み、エネルギー・素材の安定供給とカーボンニュートラルの両立を図る構図を示している。