エージェント社は10月2日、生成AIを活用できる事務人材を企業に派遣する「AI事務派遣」の提供を開始したと発表した。派遣人材が総務や経理、人事などの日常業務を担いながら、既存業務の可視化やマニュアル化を進める。現場の人材だけでは解決が難しい課題については、同社のAI専門チームが業務の仕組み化や自動化などを支援。人手不足を補うだけでなく、特定の担当者に依存する事務業務の解消につなげる狙いだ。

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AIを使える事務人材を派遣、日常業務から改善点を探る

「AI事務派遣」は、AIを活用できる事務人材とAI専門チームを組み合わせた人材派遣サービスである。企業の現場には、生成AIを利用できる実務人材を派遣する。

派遣する人材は、AIエンジニアやAIコンサルタントとして業務に参加するわけではなく、総務や経理、人事などを担当する事務人材として現場に入る。派遣人材は日常業務を担いながら、文章作成や情報整理、資料作成、データ整理など生成AIが活用可能な領域を探し、実装していく。また、既存業務を整理してマニュアル化を実施。特定の担当者だけに依存しない業務体制の構築につなげるという。

同社がサービス開発の背景として挙げるのが、バックオフィス業務の属人化だ。長年業務を担当してきた社員の退職や異動により、業務の進め方が分からなくなるケースなどを課題として挙げている。マニュアルや引き継ぎ資料が整っていないことも課題だ。

「引き継ぎ」を属人化した業務の可視化に活用

サービスの特徴としてエージェント社が打ち出すのが、新しい担当者への「引き継ぎ」を業務改善に活用する考え方だ。

新しい担当者が業務を覚える際には、業務の種類や手順を整理する必要がある。情報の保管場所や、誰がどの判断を担当しているのかを把握することも必要になる。

「AI事務派遣」では、この引き継ぎの過程で、担当者の経験や記憶などに依存していた業務を整理。業務内容を可視化してマニュアルとして整備すると同時に、AIによって効率化や自動化が可能な業務を探す。

現場で難しいAI活用は専門チームが後方支援

派遣された事務人材だけでは対応が難しい改善については、エージェント社のAI専門チームが支援。「AIサポートオプション」として、AIの活用方法の検討や業務の仕組み化などを後方から支援するほか、必要に応じて簡易的なシステム改修にも対応する。