この半導体ニュースのまとめ

・コシダテックが韓国DEEPX製AIアクセラレータ「DX-M2」の受注予約を開始
・約5Wの消費電力で最大80TOPS、最大約100BパラメータのAIモデルに対応予定
・2027年上半期からエンジニアリングサンプルを提供予定

コシダテックは、韓国の半導体メーカーであるDEEPXが開発する生成AIアクセラレータ「DX-M2」について、日本市場向け初回供給分となるエンジニアリングサンプルの受注予約受付を開始した。サンプルの提供開始は2027年上半期を予定している。

約5Wで最大80TOPS、最大約100BパラメータのAIモデルに対応予定

DX-M2は、生成AIや大規模言語モデル(LLM)をエッジデバイス上で実行するために開発されているAIアクセラレータである。クラウドへデータを送信せず、機器側でAI推論を実行するオンデバイスAI(エッジAI)に対応し、処理の低遅延化や通信負荷の軽減、セキュリティの向上などにつなげる。

開発中の主な仕様は、消費電力が約5W、AI演算性能が最大80TOPSで、4コアのNPUを搭載する。メモリ帯域幅はLPDDR5Xの利用時で最大153.6GB/s、トークン生成速度は毎秒20~30トークンとされ、最大約100BパラメータのAIモデルへの対応を予定している。

  • 「DX-M2」の概要

    「DX-M2」の概要 (出所:コシダテック)

また、Mixture of Experts(MoE)を採用した生成AIモデルを、エッジデバイス上で実行する用途も想定する。対応モデルの例としてLLaMA、Qwen、DeepSeek、Baidu Ernieなどを挙げており、AIチップ、M.2モジュール、PCIeカードなどの形態での提供を計画している。

AI PCからロボット、自動運転まで幅広い用途を想定

想定用途は、AI PC、ロボット、フィジカルAI、ドローン、自動運転、スマートモビリティ、車載インフォテインメント、スマート家電、ゲーム機、エッジサーバなど。コシダテックは予約受付を通じ、DX-M2の導入を検討する企業へのサンプル提供を円滑化し、生成AIを組み込んだ製品やサービスの立ち上げを支援するとしている。

なお、DX-M2は開発中であり、仕様や製品形態、提供時期は変更される可能性がある。販売価格や正式な納期も現時点では未定で、今回の受注予約は正式注文や納入を保証するものではないという。