
まさか社長業をやりながら有料のコンサートに出演することになるとは思いませんでした。しかし、私なりに方針は決めています。
プロ奏者を起用できない場合の代替としての友情出演が前提で、若手の育成・地域貢献・文化振興など社会的意義のある場合に限っています。私が出演することで少しでも多くの方に趣旨を理解して楽しんでいただければ良いと思っています。
バルカン室内管弦楽団
指揮者の栁澤寿男氏による民族共栄オーケストラは、民族紛争で混乱する旧ユーゴスラビアで「年に一度で良いから一緒に演奏してみよう」という活動を、当社は2019年から後援しています。
現地では長年の民族紛争により国のインフラは破壊され、軽い病気や怪我でも簡単に命を落とすことがあるというのです。確かに日本の国民皆保険制度は素晴らしい制度ですが、バルカンオケの演奏を通じ、日本でも健康や平和の重要性を再認識して欲しいという趣旨です。
すると栁澤さんが、「社長、一緒に吹いてくれませんか」と言うのです。私は確かに音大卒ではありますが、普段は練習もせず、「車検切れ」状態です。これではとてもチケットを買っていただくような演奏はできないとお断りしたのですが、一方では集客が必要だという点も譲れません。
やむなく演奏することになり、結局チケットは売れました。
現役社長が演奏するという「怖いもの見たさ」もあったとは思いますが、この趣旨を理解して来ていただいたのでしょう。ありがたいことです。それ以来、毎年共演することになりました。
今年も9月28日に杉並公会堂で共演します。彼らの演奏からは、厳しい環境を生き抜いてきたことから来るのでしょうか、日本人には感じられない民族の叫びのような力を感じます。
アジア・ユース・オーケストラ
当社は2024年からアジア・ユース・オーケストラ(AYO)を後援していますが、本年は私が特別ゲストプレーヤーとして共演しました。
このオーケストラは、アジア11カ国から厳しいオーディションを通過した17歳から29歳までの若者で構成されており、天津ジュリアード学院での厳しい合宿練習を経て本番に臨んでいます。
霍暁君(フオ・シャオジュン)
女子十二楽坊の初代メンバーであり、二胡藝術学院の経営者でもあります。日本各地で二胡教室を運営し、お弟子さんたちとのコンサートを開催しますが、私はそのコンサートにも出演しており、今年は9月19日に清水文化会館です。
ちよだ芸術祭
神田出身の芸大卒オペラ歌手、志田雄啓さんを中心に地域の方々による「ちよだ芸術祭合唱団」や「ちよだピッコロ児童合唱団」との音楽活動にも地域貢献として出演しています。客寄せとして1曲ソロで吹きますが、お子さんたちのコーラスに混じって吹くと、つられて皆さんの声が出てくるのは楽しい限りです。