Microsoftは今秋、Windows 11の次期機能アップデート「バージョン26H2」をリリースする予定だ。26H2では、コンテキストメニューやタスクバー、Windows Searchの刷新、Win32アプリのプライバシー設定など、さまざまな新機能や改善が導入される見込み。
新機能は段階的に提供されており、展開時期はデバイスごとに大きく異なる。そのため、同じバージョンのWindows 11を利用していても、ユーザーによって利用できる機能が異なる場合がある。
そこで、Neowinは9月6日(現地時間)、「Best new and upcoming Windows 11 25H2 and 26H2 features - Neowin」において、Windows 11バージョン25H2および26H2で追加または導入予定の機能を紹介した。 突然の変化に備え、あらかじめ主要な新機能を把握しておくように提案した。
コンテキストメニューからWindows Updateまで、主な変更点
Neowinが注目したWindows 11バージョン26H2で追加または導入予定の機能は次のとおり。
(1)コンテキストメニューの刷新
エクスプローラーのコンテキストメニュー(右クリックメニュー)が刷新される。新しいメニューでは従来の「その他のオプションを確認」が削除され、代わりにカスタマイズ機能が追加される。
カスタマイズ機能では表示する組み込みコマンドを選択できるほか、アプリの拡張メニューをメインメニューとサブメニューのどちらに置くかも設定できる。印刷などの項目を復活させたり、「プロパティ」をメニュー下部へ移動させる設定にも対応する。
(2)Win32アプリの個別プライバシー設定
カメラ、マイク、位置情報へのアクセス許可をアプリ単位で設定できるようになる。これまではUWPおよびMSIXアプリで個別に設定できたが、対象がWin32アプリにも拡大される。
この改善により、Google Chrome、Discord、Steamなど主要なアプリの個別設定が可能になる。Neowinによると、カメラやマイクなどにアクセスしたことのないWin32アプリは、機能の改善後、初めて機能を利用する際に許可を求める可能性があるという。
(3)タスクバーのカスタマイズ機能
タスクバーが画面の上下左右への移動をサポートする。ツールチップ、フライアウト、アニメーション、タスクバー設定の多くは位置に関係なく機能するが、検索ボックスは上下の2箇所のみで機能し、左右位置ではサポートされない。
サイズ変更機能も導入される。自由なサイズ調整には対応しないが、新たにサイズ「小」がサポートされ、上下に配置したタスクバーの高さを低く設定できるようになる。
(4)Windows Searchの刷新
Windows Searchの検索ホーム画面が簡素化され、検索結果ではWeb検索よりもローカルファイル、アプリ、設定などが優先して表示されるようになる。Web検索を無効にして、ローカルファイルやフォルダーだけを検索対象にする設定も可能になる。さらに検索クエリーの入力ミスに対するサポートも強化され、アプリ名などを多少間違えても正しい結果が表示される。
(5)低遅延プロファイルの導入
低遅延プロファイルは、ユーザーが操作した瞬間にCPU周波数を最大近くまで引き上げ、負荷の低下とともにアイドル状態へ戻す仕組み。アプリの起動時など、事前に負荷の急激な上昇が予想される条件下において機能し、もたつきの発生を抑制する。
同機能は6月末ごろから展開対象を拡大した。しかしながら、Neowinによると2カ月以上経過した現在も全ユーザーには提供されていないという。
(6)「最大化して開く」の導入
アクセシビリティー機能に「最大化して開く」が追加される。機能を有効にすると、前回終了時のウィンドウ状態によらず常に最大化した状態でアプリを起動するようになる。
視覚に不安のあるユーザーを支援するアクセシビリティー機能だが、アプリを常に最大化したいユーザーも利用することができる。
(7)Windows Updateの無期限停止サポート
Windows Updateの一時停止機能が、事実上の無期限停止をサポートする予定。一度に指定可能な期間は最大35日までだが、停止期間内に延長設定を繰り返すことで無期限停止を実現できる。
ただし、同機能についてNeowinは「スケジュールが不明瞭」と指摘。期限の延長操作のサポートがWindows Insider Programのビルド29639.1000で言及されて以降、新しい情報を確認できておらず、現在の対応状況はわからないとしている。
(8)絵文字のアップデート
絵文字が「Emoji 17.0」にアップデートされる。Unicodeコンソーシアムが定める「Unicode Emoji v17.0」をサポートし、歪んだ顔、ファイトクラウド、毛むくじゃらの生物など、新しい絵文字がWindows 11で利用できるようになる。
26H2にアップグレードしても、すぐ使えるとは限らない
前述した機能の一部は、すでにWindows 11デバイスへの展開を開始している。しかし、制御された機能ロールアウト(CFR: Controlled Feature Rollout)による段階的な展開により、最新の更新を適用してもすぐには利用できないユーザーが多数を占める。
展開対象とならなかった場合は、サードパーティツールを利用して強制的に有効化する方法もある。しかしながら、これら機能はWindowsバージョン26H2で展開範囲を拡大する見込みのため、アップグレードを待つことが推奨される。なお、26H2にアップグレードしたからといって利用可能になる保証はなく、一部は引き続き展開対象から除外される予想だ。
