日立ソリューションズ西日本は9月1日、エクスが提供する生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」に組み合わせて機能する「製造業・自動車部品テンプレート」の最新版の提供を開始した。
「Factory-ONE 電脳工場」は、受注から生産、購買、在庫、出荷まで、製造業の基幹業務を一元管理し、業務効率化と生産性向上を支援する生産管理システム。30年以上にわたり製造現場で活用され、累計2,000本以上の出荷実績を有する。
「製造業・自動車部品テンプレート」は、日立ソリューションズ西日本が製造業向けのシステム構築を通じて蓄積したノウハウをもとに、自動車部品メーカーを中心とした組立・加工業に特化した機能を標準で提供するもの。得意先EDIデータ連携や、受注の内示・確定管理、独自高速MRPによる生産計画立案、標準原価・実際原価に対応した原価管理など、組立・加工業の業務に対応した機能を標準搭載する。個別のカスタマイズを最小限に抑えながら、業務に適したシステムを短期間かつ低コストで導入できる。
今回の最新版では、これまでの導入実績や顧客ニーズを踏まえ、受注管理における内示・確定の差異確認をはじめ、積送中在庫の可視化、単価の一括更新、支給計画の分離管理、原価管理の高度化など、多岐にわたる機能を拡充した。これにより、現場業務における煩雑な確認・更新作業の負担を軽減し、変化に応じた安定した生産管理を実現するという。
受注差異や積送中在庫を可視化
最新版では、「受注差異の可視化による差分確認作業の効率化」に対応した。受注の長期内示と短期内示の差異、内示と確定の差異、確定後の変更履歴を一覧で把握できる。従来は元データを参照する必要があった受注変動をシステム上で即時に確認でき、差分確認の工数削減と、生産計画見直しの迅速化を実現する。
また、「積送中在庫の可視化による在庫管理の効率化」として、出荷日と受領予定日をもとに入出庫情報を自動生成し、積送中在庫を可視化する。在庫の動きを正確に把握でき、棚卸業務や問い合わせ対応を効率化する。
単価一括更新や支給計画の柔軟な調整に対応
「単価一括更新による作業負荷削減とミス防止」では、売上単価や仕入単価を月次処理で一括更新し、手入力作業の削減と更新漏れを防止する。
また、「支給計画の柔軟な調整による実行性の高い計画運用の実現」として、生産計画と外注先への支給計画を別々に管理し、MRPで自動作成された支給計画を柔軟に調整できるようにした。これにより、社内準備期間や輸送リードタイムを考慮して計画を調整できるようになり、現場の状況に即した実行性の高い計画運用を実現する。MRP(Material Requirements Planning)は、製造に必要な原材料や部品について、「何を・いつ・どれだけ」調達・生産すべきかを算出する計算システム。
実績原価の管理や標準原価シミュレーションにも対応
原価管理については、「原価管理の高度化による精度向上と意思決定支援」として、標準原価・実際原価に加え、実績原価の管理に対応した。原価をタイムリーに把握することで、日々の業務に迅速に反映できる。標準原価シミュレーション機能や、間接費の部門別・品目別配賦機能により、原価計算の精度を向上させられる。コスト把握を通じた生産計画の最適化と、データ活用による迅速な意思決定につながる。
