
昭和100年の今、思う事
何事も諦めず、共有の位置を探っていく─。21世紀に入って25年が経つ。今は、戦後81年、昭和でいえば『昭和100年』という節目。まさに、人類の知恵・知性の真価が問われる年だ。
現実は、ロシアによるウクライナ侵攻は4年も続き、軍人の死者はロシア側が40万人から45万人、ウクライナ側も10数万人にのぼる。ウクライナの首都・キーウも連日、ロシアのミサイル攻撃を受け、民間人の死傷者も増え続ける。
改めて、戦争の悲惨さに胸が痛む。何の罪もない子どもたちが授業中にミサイル攻撃を受け、命を落としている。相手を武力で降服させようとしても、相手側は一層団結心を強め、周辺国や地域の支援も得て、粘り強く対応し、祖国を守り抜こうとしている。
米国とイランの戦争で中東情勢も不安定。世界経済の先行きに対する不透明感も日増しに高まる。
〝戦争の世紀〟とされた20世紀は2度の世界大戦を引き起こし、国益確保を巡って、各国は互いにぶつかり合い、多くの死傷者・被害者を生み出した。それではいけないと、第1次大戦(1918年)後に、世界は〝国際連盟〟を創設。しかし、平和も束の間、第1次大戦から10数年後に第2次大戦が勃発。
日本はドイツ、イタリアと三国同盟をつくり、戦争に臨んだが、2国と同様に敗戦国となった。
日本は日中戦争を1937年(昭和12年)に始めており、米国相手の戦争(日本側は大東亜戦争と呼んだ)を含めると、8年に及ぶ戦争を続け、最後は敗戦国となった。
戦後日本は、米国と安全保障条約を締結し、日米安保体制の枠の中で生きてきた。その同盟国・米国は今、中国との覇権争いで、いろいろな波紋を投げかける。
対する中国は、隣国・ロシアや北朝鮮と連携し、覇権争いの基盤に据えている。同時に一帯一路構想の延長線上でアジア太平洋や欧州、アフリカ諸国への勢力浸透を図っている。
日本はそうした緊張感の高まる国際情勢下にあって、自らの安全保障をどう確保し、併せて、新しい国際秩序構築へ向け、どう主体的に動いていくかが問われている。