
自然災害頻発の中で…
「何が起きるか分からない」─―。熊本地震、千葉県や北陸を襲った集中豪雨による自然災害を見ても、改めて、自分の身は自ら守るという意識の醸成が求められている。
海外でもネパールの災害のように、地震や大洪水が発生し、人的被害が報告されるなど、地球全体がおかしくなっているようだ。
「あの日は大変な目に遭いました。普通なら30分で自宅に帰れるのに、3時間もかかりましたからね」と千葉市内に住む知人の経営者は集中豪雨の脅威をこう話す。
ご本人の家は高台にあり、浸水などの直接的な被害はなかったが、「会食が終わって、車で帰ったんですが、途中でアンダーパスの所が何か所かあって、これは危ないと思って、迂回して行ったら、3時間もかかりました。家に着いたのは午後11時過ぎでした」と言う。
〝内水氾濫〟、〝線状降水帯〟といった言葉が頻繁に使われるようになった。いつ、どこで、そうした災害に見舞われるか誰にも分からない。自分の身を守り、危機を回避するためにも、日頃の心構えが大事だということ。
熊本地震にしろ、10年前の大地震に次いで2度目の地震である。また、能登地方は一昨年の震災に次いで、今回は集中豪雨による大水害である。
「災害は忘れた頃にやってくる」と自然科学者でもあり、随筆家の寺田寅彦はかつてこう言った。油断しない生き方を啓蒙啓発したわけだが、今や、災害は日常生活と隣り合わせだ。
天変地異にどう備えるか。これは災害に備えた街づくり、道路、橋、上下水道などの社会インフラの整備を含め、根本的な見直しが不可欠であろう。