Microsoftは7月28日(米国時間)、Windows 11向けプレビュー更新プログラム「KB5101684」を公開した。検索やエクスプローラー、Windows Helloなどに改善が加えられており、大きな問題がなければ8月のセキュリティ更新プログラムにも反映される見込みだ。
これを受け、Windows Centralは「Windows 11's August Patch Tuesday update brings several important changes, and I break down the biggest ones|Windows Central」において、Windows 11バージョン25H2および24H2向けの8月のセキュリティ更新プログラムにて導入が予定されている機能の改善について伝えた。
検索とエクスプローラーの使い勝手を改善
Windows Centralによると、KB5101684に目立つ新機能は含まれていないという。その代わり、複数の重要な機能の改善が含まれており、今回はこれら機能の改善に的を絞り解説している。
短い検索語や部分一致検索の精度を向上
Windows Searchが2文字検索をサポートし、部分一致検索の精度も向上する。設定アプリの検索では検索結果の順位の最適化が導入される。Microsoftはこの最適化により、検索クエリーとの関連性の高い設定が上位に表示されると説明している。
フォルダーの中クリックで新しいタブを開けるように
エクスプローラーでは、アドレスバーやホーム画面に表示されたフォルダーを中クリックし、新しいタブで開けるようになる。さらに「ホーム」では、グレー点滅の不具合の修正、「おすすめ」セクションのサムネイル画像の品質向上も導入される。
また、ファイルやフォルダーのサイズ表示にMBやGBなど適切な単位が使われるようになる。
Windows Helloの対応拡大、AIモデルの削除も可能に
外付け指紋センサーの対応を拡大
Windows Helloの拡張サインインセキュリティ(ESS: Enhanced Sign-in Security)が、周辺機器として認識される指紋センサーを新たにサポートする。すべての指紋センサーをサポートするわけではなく、対象はMoC(Match-on-Chip)方式のESS対応デバイスに限られる。
設定は設定アプリの「アカウント」→「サインインオプション」の「追加の設定」セクションから行う。
この機能は1月末ごろ公開のプレビュー更新プログラム「KB5074105」のドキュメントに掲載された。しかしながら4月に取り下げられており、KB5101684から展開が再開される(参考:「January 29, 2026—KB5074105 (OS Builds 26200.7705 and 26100.7705) Preview | Microsoft Support」)。
画像生成AIモデルをアンインストール可能に
画像生成AIモデルのアンインストールが可能になった。アンインストールは設定アプリの「システム」→「AIコンポーネント」から実行できる。
これはAI統合を完全に拒否する手段とはならないが、Windows Centralは「正しい方向への小さな一歩」と述べ、歓迎の意を伝えている。
タッチパッドや電源設定なども改善
Windows Centralが注目したその他の改善は次のとおり。
- タスクバーの通知バッジの色が、赤色からシステムのアクセントカラーに変更された
- ロック画面のウィジェットが簡素化され、デフォルトでは天気のみが表示される
- タッチパッドの設定が、スクロールとズーム速度の調整に対応した。さらにジェスチャーを繰り返すことでスクロール速度を加速する「高速スクロール」を導入した
- 音声アクセスに「音声分離(Voice Isolation)」機能が追加され、他のスピーカー音および背景雑音の除去に対応した。この機能を利用するには音声設定が必要とされる
- スタートメニューのアカウントコントロールのデザインが刷新された。加入中のサブスクリプション情報およびクラウドストレージ(OneDrive)情報の表示に対応した
- 設定アプリの電源設定が、すべての電源プランに適用されるようになった。これには表示、スリープ、休止、電源ボタン、スリープボタン、蓋を閉じる設定などが含まれる
- Windows Updateの進行状況がより正確になった。さらに、システムのパフォーマンス向上を目的としたアップデート後のクリーンアップロジックの改善も導入する
- ダークモード時のシステムサウンドを改善した
各機能は段階的に展開
KB5101684は7月28日に配布が開始された。オプションの更新プログラムとして提供されており、アップデートはWindows Updateから手動で開始する必要がある。
前述の機能の改善はすべて段階的な展開の対象に含まれ、アップデート後に直ちに利用できるとは限らない。対象ユーザーは、8月のセキュリティ更新プログラム以降、順次拡大される見込みだ。
