Counterpoint Researchが公表した2026年第2四半期のPC市場調査「Memory Crunch Ends PC Recovery as Global Shipments Decline for First Time Since Q1 2025」によると、メモリ供給不足の影響で世界のPC出荷台数は前年同期比約4%減となり、2025年第1四半期から続いていた成長が止まった。

メモリ価格の高騰は2027年ごろまで続くとみられ、廉価モデルを含むPC価格の上昇圧力も続く見通しだ。

こうした状況を受け、Windows Centralは価格下落を待つのではなく、買い替えが必要な場合は早めの判断を勧めている。

  • PCのメモリ供給不足が、出荷台数や価格に影響を及ぼしている Photo:PIXTA

    PCのメモリ供給不足が、出荷台数や価格に影響を及ぼしている Photo:PIXTA

メモリ不足でPC市場が再び減速

Counterpointは、Windows 11への移行やAI PCの採用に伴う商業的更新サイクルが需要を支える一方、メモリ価格の高騰や部品調達コストが上昇したことでOEM (Original Equipment Manufacturing)の生産計画を圧迫。結果的に消費者の需要を抑制したと分析している。

この結果は、IDCが6月に示した「2026年後半は出荷が大きく落ち込む」との見通しを裏付ける内容となった。同社は年間11.3%の減少、第4四半期の前年比で20%の減少を予想しており、この予想が現実のものとなる可能性がある。

  • 第2四半期の出荷台数(百万台)と主要企業ごとの出荷割合および変動 引用:Counterpoint

    第2四半期の出荷台数(百万台)と主要企業ごとの出荷割合および変動 引用:Counterpoint

ASUSとAppleは伸長も、廉価PCの値上げは避けられず

Counterpointの調査レポートでは全体的な出荷の減少が伝えられた。一方でASUS、Appleの堅調ぶりも明らかになった。ASUSはコストパフォーマンスに優れるWindowsノートパソコンに注目が集まり、Appleは新たな廉価モデル「MacBook Neo」の投入効果で出荷を伸ばした。

一方、OEM各社は8GBメモリーを搭載した廉価モデルを投入するなど、販売価格を抑える戦略を進めている。しかしながら、レポートではこの努力も限界に達した可能性が指摘された。

Counterpointのアソシエイトディレクターを務めるDavid Naranjo氏は、「OEM各社が部品コストの上昇に直面する中、市場は高性能AI PCへとシフトしていくだろう。高性能PCは優れた性能とデバイス内蔵AI機能を備えており、高価格帯でも受け入れられやすくなるからだ」と述べ、廉価モデルからハイエンドモデルへと軸足が移るとの予測を伝えている。

これは廉価モデルによる利益の維持が困難になりつつある状況を示しており、全体的な価格の上昇は避けられない情勢だ。Windows Centralは、新たな廉価モデルの登場を待つべきではないと指摘し、2027年末までにPCの買い替えを予定している個人・企業には早めの購入を勧めている。