Windows Centralは7月21日(現地時間)、「Analog hobbies are booming as AI burnout hits Gen Z hardest - and the Windows PC could be the unexpected winner|Windows Central」において、Windows PCがZ世代の勝者として返り咲くための戦略を伝えた。

生成AIの普及に疲れを見せはじめたZ世代を中心にアナログ趣味への関心が高まる中、MicrosoftがWindows PCの方向性を見直すことができれば、再評価の機会はまだ残されていると論じている。

  • アナログ趣味への関心が高まる中、PCは創作を支える道具としての価値が見直されている Photo:PIXTA

    アナログ趣味への関心が高まる中、PCは創作を支える道具としての価値が見直されている Photo:PIXTA

アナログ趣味への回帰がトレンドに

米手芸用品大手Michaelsが2026年3月に公表した「Creativity Trend Report」では、手芸や絵画、クラフトイベントなどに関する検索数が大きく増加した。

一部の分野では検索数が前年比で最大919%伸び、毛糸関連用品の売り上げも2025年比で40%増加している。Windows CentralによるとCNBCも同様の現象を取り上げ、単なるデジタル機器からの一時的な離脱ではなく、アナログ復興のけん引役として紹介したとされる。

Windows Centralは、Z世代は生成AIの急速な普及による疲労感の影響を受けやすい世代だと指摘している。その結果、創造性を重視するアナログ趣味への関心が高まっていると分析している。

MicrosoftにもAI戦略見直しの兆し

MicrosoftはCopilot+ PCの普及を進めてきたが、生成AIへの熱狂が落ち着き始めた時期と重なった。Windows Centralは、AIを前面に押し出す戦略は利用者からプライバシーや実用性の面で批判も受けたと指摘している。

Windows Centralは、Microsoftが個人向けAI機能の方向性を見直しつつあり、Copilot+ PCブランドも以前ほど前面に打ち出さなくなっていると分析している。

PCは「創作の道具」として支持される

Windows CentralによるとZ世代はAIの押し付けに反発したが、コンピュータ自体には反発していないという。趣味の情報収集、完成した作品の発表場所など、依然としてオンライン環境は必要としている。

また、自ら率先してコンピュータを操作する場面も否定しておらず、文章作成、画像編集、開発、ゲームなど、明確な目的を持って使用する道具としての価値は依然として高いままだ。Windows Centralは、スマートフォンやSNSの通知が趣味への集中を妨げていることも背景にあると指摘している。

Windows Centralの記者は、Windowsが本来持つ価値はAI機能の多さではなく、目的に応じて利用し、作業終了後は電源を切るという道具としての性格にあると指摘する。集中しやすい環境の整備や不要な通知の削減、AI機能の見せ方を見直すことで、アナログ趣味への関心を高める若年層にも受け入れられる可能性があるとの見方を示している。